口慣らしの風景
クライアントさんとの待ち合わせ前に、
ある書店に立ち寄った。
ハリーポッターの最新作の発売日で、
店頭に平積みになっていた。
レジ前で、
店員さんがつぶやく声が聞こえた。
「ただいま当店でお買い上げいただいたお客さま」
「当店オリジナルブックカバー」
「オリジナルブックカバー」
「当店オリジナル・・・」
店頭で呼びかけるセリフを練習しているようだ。
「あー、ダメだ、噛んでしまう。どうしよう。」という声に、
レジの中にいた店員さんも
「当店オリジナルブックカバー、ホントだ、言いにくいね。
当店オリジナル・・・」と一緒に言ったり、
「がんばれ」「ゆっくり言っていいよ」と声をかけている。
いい雰囲気のお店だなと思った。
まもなく彼は店頭に立って、
「本日はハリーポッター第5巻の発売日です・・・」と
通りかかる人に呼びかけ始めた。
つい気になって耳をすませていると、
「当店オリジナルのブックカバーを・・・」
言えた! オリジナル「の」と工夫したようだ。
レジの女性2人も、「"の"が入ったよ。言えてるよ」と
笑顔で話している。
無事に彼が言えたことと、
気持ちのいい店員さんたちの姿に接して、
とてもほっとした。
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