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2004年10月

2004.10.30

サービスの味つけ

東京の友達と久しぶりに会って、
「パリの朝市」でランチする。
ゆっくり話せるようにと、
友達が予約しておいてくれたお店。

メニューを選んだタイミング、
お皿が空いたタイミング、
店員さんのほうを見たわけでもないのに、
見事なタイミングで来てくれる。

彼女は、グラスを磨きながら、
素敵な笑顔を絶やさずに、
常にフロア全体を見渡している。


食事を終えて、友達が席を立つと、
店員さんはさりげなく
トイレのほうを手のひらで示している。
友達が尋ねる必要もなく、
食事中の他のお客さまにも気づかれることなく、
お店の雰囲気を損なわない。

他の方が席を立とうとすると、
彼女はそっと制止する。
そして、トイレが空くと、
出てきた人に気づかれないタイミングで、
次の方に目配せで伝えている。


ここまで絶妙なサービスは、初めて見た。


東京は急に冬が来たかと思うような冷たい雨。
入口の傘立てに立てかけていた私の折りたたみ傘は、
きれいに乾燥され、たたまれていた。
ぬれた傘をたたんでくれるなんて。。。
肌寒い外に出るときに、
あたたかいハートを受け取った気がした。

2004.10.29

命があること

その風主催のセミナー「このままでいいの?」に参加した。

この2ヶ月くらい、
答えが見えそうで見えなくてもがいていたところに
手を当ててもらっているかのように、
志村季世恵さんの言葉が刺さる。


季世恵さんは、
自分を好きでないと言う人は多いとおっしゃった。
自分を受け入れる第一歩は、命を尊ぶことだと言う。
命があることは、それだけですごいこと。

それを聞いて、私はいつのまにか、
「好きにならなければ」「受け入れなければ」と
自分を責めていたことに気づく。


こうやって文字だけで書くと、
場の力が伝わらなくてもどかしいけれど、
彼女の目、彼女のことばは、心の奥まで届いた。


季世恵さんによると、天職は自分自身だという。
つまり、私の天職は、「福住昌子」
「このまま」「素のまま」でいい。
必ずしも、「今のまま」でいいとは限らないけれど。

2004.10.28

人騒がせな号外

朝、地下鉄の駅に向かうエスカレーターの前で、
人だかりの向こうから「号外です!」という声がした。
「また余震? 不明者の救出? 人質の続報?」と、
どきっとしながら手に取ると、
大型ショッピングモールのオープンのチラシだった。


鳴り物入りのショッピングモールの開店日。
人目を引くために、気合を入れて、
考えに考えた号外作戦だったのだろう。
何もないときなら、インパクトがあって、
楽しめたかもしれない。

ただ、今朝は心臓に悪かった。
大きな災害、事件の行方が気になるときに、
号外ということばにヒヤッとさせられた。


企画したときと実行するとき、
世の中の動きが変わっているのなら、
どんなにいい企画でも、捨てる勇気が必要だと思う。

2004.10.26

プチチャレンジ

Icho絹川友梨さんのインプロ(Improvisation)の
初心者コースに参加した。
インプロ自体は、7月にコーチの集まりで
経験したことがある。
私にとって、かなりのチャレンジ。

1つめは、声や体を使った自己表現はとても苦手なこと。
運動神経もないし、
人前でパフォーマンスするなんて恥ずかしい。

2つめは、知り合いがいない空間に1人で飛び込むこと。
慣れると人一倍おしゃべりな私はとても人見知りが強く、
誰かに話しかけられても、うまく返事もできない。
もちろん、私から話しかけるなんてありえない。

でもなぜか、今回は1人で参加してみようと思った。


いざ会場に入ると、やはりおしゃべりの輪に入れない。
ワークが始まると、気持ちもほぐれて、場になじんでくる。
次々とワークについていくうちに、3時間が過ぎた。
自然に体がなじめるようなプログラムになっていたと思う。

先日、ある団体さまのリーダー研修をしたときに、
参加者の方が、
「グループディスカッションは苦手なのに、
今日は自然に溶け込めたので、うれしかったです。」と
おっしゃったのを思い出した。

自分の枠を取り外したい欲求とその怖さの間で
揺れている人は、案外多いのかもしれない。

2004.10.23

砂に立つ

Sakyu1明日はある団体さまの
リーダー研修で鳥取に来た。
早めに移動して、
鳥取砂丘に向かう。
鳥取駅からバスで約20分。

目の前に、
一面砂だけの景色が広がる。

砂の斜面を下り、
馬の背と呼ばれる丘をめざして歩く。

Sakyu2思ったより傾斜が急で、
ふわふわの砂に足が沈む感覚を
楽しみながら、1歩ずつ踏みしめる。
さらさらの砂の感触を味わいたくて、
せっかく持参したサンダルを脱いで、
素足で砂の上に立ってみる。

同じように見える砂地にも、1歩ごとに、
太陽の暖かさを感じるところと、
ひんやりした感触のところが入れ替わり、
表情豊かな砂地が楽しい。

穏やかな海と、雲1つない青い空を眺めていると、
心の中がからっぽになっていくのを感じる。

少し肌寒くなって、早めに切り上げてしまったけれど
太陽が沈む直前の茜色の空を眺めてみたい。

2004.10.22

月の光に

Moon17:30ごろ、駅に向かって歩く途中、
真正面の方向の斜め上のほうにある
白い月が目に留まった。
なぜか、とても気になった。

19時ごろ外に出ると、今度は、
柔らかい月が真っ暗な空に浮かんでいる。
上弦より少し丸い月に、淡い模様が温かみを添える。

月は、女性に例えられたり、
女性は見てはいけないと言われたり、
人心を惑わせるなどと言われる。
儚げな、柔らかい光を放つからだろうか。


月の光は、本当は目が眩むほどまぶしくて、
鋭い強さを持っている。
数年前、ご自宅に大きな望遠鏡を設置されている方に、
月を見せてもらったことがある。
温かい光を想像してのぞくと、
あまりのまばゆさに圧倒された。
心の奥まで一気に見透かされそうな、
鋭いまなざしのような光。

久しぶりに思い出して、
私の理想の女性像かもしれないと思った。
遠くからいつも柔らかく見守り、
大事なものから決して目をそらさない。
そんな人になりたい。

2004.10.21

視覚の世界

Pencilコーチングのクライアントさんと、
五感の得意パターンについて話したのをきっかけに、
私も少し実験してみる。

私のパターンは、まず身体感覚をたっぷり味わって、
音を拾って、最後に視覚情報がくる。
視覚の観察力が、とても弱い。

いつも会っている人のことを聞かれても、
髪の長さや、眼鏡をかけているかなど、
ほとんど思い出せない。
いつも行く場所の目印などを、人にきちんと説明できない。

私がとらえているのは、
人の持つ雰囲気やイメージ、場面や場所から受ける印象など、
感覚的なものが多い。
相手の髪型や服装が変わっても、気がつかない。
男性に生まれていたら、奥さんや彼女に怒られているかも。


今日は、意図的に、視覚情報を中心に意識を向けてみた。

週に1~2回は乗っている、地下鉄の堺筋線。
人には、「茶色のラインが入った電車」と説明する。
でも、どこにどんなラインがあるのか思い出せない。
実際に見ると、車両の上のほうに茶色の細いラインが1本、
下のほうに茶色と白とオレンジの3色のラインが入っていた。

御堂筋線は・・・、出入りするビルの色は・・・と
見えるものを意識してみると、
通い慣れた道が、初めて来た場所に見えた。

2004.10.19

トカゲくん

この夏は「この夏最高気温」と毎日のように報道され、
台風も来るたびに「今年最大規模の」と形容されていたので、
今回のトカゲくん(23号)も、また大きい台風がくるのね、
程度に受け止めていた。

今回は、日本を丸ごと暴風雨圏にするくらいの規模らしい。
明日の夕方に会う予定だった方から、延期の連絡が入る。


私は明日の午後は、南港のインテックス大阪に、
「フードテック2004」を見に行く予定なんだけど。
飲食店開業のご相談を受けることが多いので、
最新の厨房機器情報やFC情報などを仕入れに行きたい。
交通手段はニュートラムなので、止まる危険性が高いかも。

あきらめたほうがいいのかな。
明日の朝、天気予報を祈る思いで見てみよう。

2004.10.15

本の図書館

ブログともだちのmiki_rengeさんと初めてお会いして、
先月オープンした丸の内オアゾに行く。

案内図を眺めていて、2人同時に目が止まったのは、
「本の図書館」。

丸善の4階の奥にある小部屋で、
年月を経た本が並んでいて、
古い本独特の埃っぽいようなにおいがした。
隣がカラフルな洋書売場だったせいか、
タイムスリップしたような異次元的な空間。

書棚には、本の目録、百科事典、古い「○○全集」、
各種の辞典類、地図といった、資料が並んでいた。
架空人物辞典、架空地名辞典という、
小説などに登場する人物名や地名の辞典があったのが
おもしろかった。

1階から4階まで、くまなく見ようと思うと、1日遊べそう。
通りかかっただけでも、おもしろそうな本が目に入る。
大型書店は増えたけど、どこか一味違う気がする。
今度ゆっくり空き時間を作って、たっぷり満喫してみたい。

ご一緒していただいたmiki_rengeさん、
ありがとうございました!

2004.10.14

魂のメッセージ

Kiku友達のメルマガを読んで、
直接お話を聞いてみたくなって、
昨夜遅くにメールした。
今朝すぐにお返事があって、
私が東京に出向くときに、
会合を設定してくれるという。

「そんなに緊急ではないし、次の機会でもいいよ」と
伝えたメールへの返信には、
「魂がメッセージを送っているよ」と書かれていた。

メッセージを自分が発していたこと、
それを遠く離れたところで察知してくれたことに、
とても驚いた。
確かに、緊急ではないけど大事なこと。


まだ数回しか会ったことがなく、深い話をしたこともなくても、
私以上に私のことに気づいてくれる人がいる。
魂が喜んでいることは、さすがに私にもわかった。

ありがとう!

2004.10.13

CPCCの合格証書

CpccCTIジャパンから、
CPCC(Certified Professional Co-Active
Coach)の合格証書が届いた。

とてもシンプルな印象の証書に、
ブルーのリボンが効いている。

両手で持ってみて、初めて、合格した
実感がわいてきた。
なんだか、とてもうれしい。

2004.10.12

同業者の情報交換

Canあるオフィスビルで、
自動販売機コーナーから、
話し声が聞こえてきた。

「それ何? それで在庫わかるんか?」
  「どれが何個売れたか、ここに出るんです。」
「すごいなぁ。いつ売れたかも、わかるんか?」
  「1週間分は見れますね。」
「すごいなぁ。
 ここまで上がって来る前からわかるんか?」
  「売れた数はここまで来ないとわかりませんけど、
   これがよく売れるとか、
   もう1ケース持っていったほうがいいとかは、
   わかりますよ。」
「いいなぁ。
 うちは、足らんかったら、また取りに行かなあかんのに」


商品補充に来られた2社の担当者が、
情報交換しているらしい。

聞く方も素直に質問し、聞かれた方も丁寧に答えている。
こうやって、他社との情報交換ができるんだなぁと、
聞いていて楽しかった。
システム化されていない方の会社の方は、
戻ってから同僚や上司などに報告されるのだろうか。
現場の声、作業負担が重い方の要望が、通るといいな。

2004.10.10

試験から5年

Futaba今日は、中小企業診断士の2次試験。
ちょうど5年前の1999年10月10日、
私もこの試験を受けた。

大丈夫という気持ち、というよりも、
そう思い込もうしていた自分の心境を、
5年たった今でも、当時の体の感覚がそのまま
残っているかのように思い出す。

今日は、船場総研で、私が講師役を務める。
船場総研は、
受験生時代に共に学んだ船場勉強会が発展して、
合格後も定期的に集まっている仲間たちの集まり。
当時のみなさんの姿、当時の私の目標を思い出しながら、
これからの夢に思いをはせる。

2004.10.09

自己開発とは

Cosmos自己開発とは
心の傷を積極的に自分で治すこと
」と
いうコラムに目がとまった。

自己開発。
自己啓発でも、自己実現でも、
自己発見でもない。

自己開発は、
 心の傷は、身体の傷よりもっと積極的に
 自分で治していかなければならない。
 自分を大切にして生きるということなのだ
といった説明がされている。

お釈迦さまは、
「自ら自分を励ませ。自ら自分を反省せよ。」と
説いたという。


コーチングをしていて感じるのは、
自分の生き方をただまっすぐ見つめ、
自分の心の声を聞こえるままに聞くことが、
いかに難しいかということ。
クライアントも私自身も、無意識に評価や解釈をして、
ダメ出しして落ち込んでしまったり、
解決策を探しに走ってしまう。

無為に落ち込まずに自分を励まし、
自分を責めずにただ反省する。
昔から今に通じる、人の心の普遍性とか、
いにしえから受け継いでいる血のようなものを感じる。
お釈迦さまの教えとして、心に染み入る感覚を覚えた。

2004.10.07

ヨンゲル係数

Roseヨンさまファンの女性から、
おもしろいことばを聞いた。
「ヨンゲル係数」
定義するなら、
家計に占めるヨンさま支出の割合?。

彼女は、冬ソナはビデオを揃え、
他のドラマを見るためにCS放送にも加入され、
出費がかさんでいるという。
ご主人はヨンさまにご興味がないので、
夜中にお1人でビデオを見ているらしい。


ヨンゲル係数を検索すると、いくつかヒットした。
ヨンフルエンザということばもあるそうだ。
感染力の強い、ヨンさま病?

私は直接的には、ヨンフルエンザにもヨンゲル係数にも
影響されていない。
でも周りにファンが大勢いるので、話の輪に入ったり、
セミナーのつかみに使ったりするうちに、
ポスターやコンビニ商品の宣伝シールなどに
目がとまりやすくなってきた。
これって、2次感染?

2004.10.06

オープン直後のブランド店で

Cotton昨日オープンしたばかりの、
ヒルトンプラザウエストに行った。

混雑をかきわけて、めざすショップは、
ルイ・ヴィトン。
わくわくしながら、
ウィンドウショッピングを楽しんだ。

店内はカップルが多い。
すごい勢いで、高い商品が売れている。

ゆっくりと店内の階段を上がろうとすると、
大きな綿ぼこりがいっぱい目に入る。
よくみると、フロアのあちこちにも落ちている。
数ヶ所に敷かれているふわふわのじゅうたんが、
毛玉で既にぼろぼろになっていた。
オープン2日めにして、無残な姿。

高級ショップなので、
1度に大勢のお客さんが訪れることは
想定されていなかったのかな。
ちょっと残念なハプニング。

2004.10.05

危険な教え

Subway地下鉄の中で、孫に話しかけている
おじいちゃんの声が聞こえてきた。

「それで戦争したら、いっぺんに
 大勢殺せるなぁ」
「イラクに撃ち込んだら、大勢死んで、
 勝てるで」
「イラクは悪い奴やから、いっぱい殺してもいいねんで」

え???
聞き違いかと思った。間違いであることを祈った。


声の方向を目で追うと、私から少し離れた席で、
幼稚園くらいの男の子が、
おじいちゃんの声など耳に入らないかのように、
夢中になって、おもちゃで遊んでいる。
この場は、お孫さんの集中力の勝ちかな。


まもなく次の駅に着き、2人は電車を降りて行った。

夢だったのかと思うような、あっという間の出来事。

帰宅後も、おじいちゃんは、同じ話を孫にするのだろうか。
どんな神経で、そんな話を幼い孫に聞かせるのだろう。
こんな話を聞かされる子どもは、どんな大人になるのだろう。
残虐な事件が次々と起こる世の中だからこそ、
命の尊さを次の世代に語り継いでほしい。

2004.10.04

Y世代とコーチング

Headset私もお世話になっている
ジャストレード株式会社
グループコーチングの記事が、
今日の日経夕刊1面の
ジェネレーションY」に
カラー写真入りで紹介されている。

日経の1面に掲載されるなんて、すごい!
夕方を心待ちにして、コンビニに日経新聞を買いに行った。


記事のタイトルは「自信を、ください」
記事によると、Y世代(16-25歳)がコーチングに飛びついた。
ジャストレード社にコーチングを申し込む半数は20代らしい。

私も、Y世代の方のお話をじっくり聞いてみたい。

2004.10.02

芸術の秋

Camera写真を始めた友達の作品展を見に行く。

場所は、谷町6丁目にある「ひなた」。
小さな路地と街並みに溶け込んだ、
趣のあるお店。

カフェコーナーと、
手作りの小さなかわいい雑貨が並ぶお店の一角に、
ギャラリースペースがある。
ぬくもりのある雰囲気に包まれていて、
とても落ち着く空間。


友達の写真も、
日常の風景を切り取った空や雲、花など、
まるで窓の外の景色がそのまま見えているかのような、
外に出て花を見ているかのような錯覚を起こさせる。

居心地のいい空間で、小さな秋を見つけた。

2004.10.01

一周年

Candle会社を辞めて、ちょうど1年。

1年前の今日、朝7時に起きて、
ふだんとはどことなく違う、
不思議な感覚を味わった。

そして、ずっと漠然とやりたいと
描いていた、
企業にコーチングを導入するお仕事がいきなり飛び込んで、
感動に震えたことを思い出す。

今日、1周年の日は、これもまたやりたいと思っていた、
経営相談窓口で迎えた。


今振り返れば、
自分のペースで好きなお仕事をするという、
描いた方向に流れた1年になった。

2年目は、どんな1年になるのだろう。
学びたいことに投資したり、やりたい方向に動こうとすると、
もう少し資金が必要になりそう。
忙しすぎず、今より1.5倍くらい仕事の密度を上げてみたい。

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プロフィール

  • ひとのわ 福住昌子

    ひとのわは、
    ビジネスとこころの
    パートナーとして、
    人材育成、
    組織・チームづくり、
    コミュニケーションに関する
    コーチング、
    コンサルティング、
    参加型研修・講演を
    通して、
    一人ひとりが持っている
    大きな力を引き出し、
    組織やチームのビジョンも
    個人の夢や目標も
    叶えられるよう、
    全力で支援します。

    ・中小企業診断士
    ・国際コーチ連盟認定プロフェッショナルコーチ(PCC)
    ・CRRグローバル認定プロフェッショナル・システムコーチ(ORSCC)
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