新しくお願いしたコーチとの
導入セッションを、
酬恩庵一休寺で受けた。
お寺でコーチングするのは
初めてで、
アイデアを聞いたときから、
何か起こりそうな気がして
わくわくした。
京都のはずれにあるせいか、
紅葉が色づき始めたお寺はとても静かで、
じっくり自分を見つめるにはぴったりの雰囲気。
コーチと一緒にゆっくり境内を歩きながら、
これから私が探りたいテーマや
目に留まる石やお地蔵さんなどから浮かぶことを、
とりとめもなく話していく。
本堂へと下る階段の脇で、
白っぽい木の枝にたった1輪だけ咲いている、
真っ赤な寒木瓜の花に心を奪われる。
コーチが問う。
「まこさんだからこれに気づいたのだとしたら?」
確かに、本堂をまっすぐめざす人には、死角かもしれない。
その反面、
こんなに真っ赤に主張しているのに気づかないなんて、
どういうことなのだろう?と、「問い」を持ちながら、
本堂に入る。
色合いも形も見事なハーモニーを醸し出している石庭に
見入っていると、20人くらいの団体客が入ってくる。
そして、座っていたコーチと私を中心に囲むように、
両隣にも後ろにも座って、ガイドさんの解説が始まる。
私達2人は、まるでそこに存在しないかのように。
存在するのに気づかれない。
さっきの、赤い寒木瓜の花になったような気がした。
その意味を考えた。
私はただそこにいて、気づいてくれる人とだけ関わりを持つ。
目的地の本堂に向かうのを見送り、帰ってくるのを迎える。
私は、そんなコーチをめざしているのかもしれないと思った。
帰宅して調べてみると、木瓜の花ことばは「先駆者」。
コーチングの資格コースのチーム名「おおかみ」にも、
「道をみつける者」という意味があった。
CPCCを取得して、
新たな道を見つけようとしている今の私を象徴している
できごとのような気がした。
最近のコメント