吉水に泊まる
横浜と福岡の診断士仲間と、
京都の旅館「吉水」に泊まる。
円山公園を、
こんなに奥まであったのかと
思うくらい歩き続けたところにある。
部屋には
机と座布団と暖房器具だけで、
テレビも電話も冷蔵庫もない。
浴衣や洗面道具やタオル類もなく、
布団も宿泊者が自分で敷く。
夕食もなく、京都の街に15分以上歩いて食べに行く。
朝食は、トーストとコーヒーとジャム。
最初に友人から説明を聞いたときには、
何もなくて何もしてくれない旅館に、
なぜわざわざ泊まりに行くのか、疑問で仕方がなかった。
ビジネスホテルのほうがいいかも、と思っていた。
私が感じた吉水の魅力は、
おかみさんのお人柄。
広いダイニングルームには、
宿泊者が入れ代り、
立ち代りお茶を飲みにくる。
おかみさんの話を聞いているうちに、
時がたつのを忘れてしまう。
京都で一目ぼれして旅館を買ったこと、
加賀店で大勢で土壁を塗ったこと、
吉水に対するおかみさんの思いを、ずっと聞いていたくなる。
多くの宿泊客から、
「実家に帰ったたみたい」「おばあちゃんの家みたい」と
感想をいただくという。
旅の荷物はかさばるけれど、また、おかみさんに会いたい。
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