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2005.05.06

体制の問題か

Railway久しぶりに自宅で夕食をとり、
久しぶりにテレビのニュースを見た。
トップニュースは、4/25の事故に対する
JR西日本の対応についてだった。
事故当日、
現場にいた社員へ出勤指示をしたことや、
ボーリング大会や懇親会が開催されたなど、
耳を覆いたくなる内容が報じられていた。

私が疑問を感じたのは、
「組織体制の問題である。」というコメント。
対策として、緊急連絡体制の整備や、
社外の人で構成する委員会の設置が行われるらしい。

本当に、組織体制の問題なのだろうか。
体制や前例がなくても、ほんの一瞬、
自分が何をすべきか、自分の頭で考えることができれば、
このような行動はとらないのではないか。


就職難の昨今、企業の新入社員にお会いすると、
自ら考え自ら行動できる優秀な方々が大勢いらっしゃる。
JR西日本ほどの大企業なら、そんな方々ばかりだと思う。
企業に入ると、
いつから、彼らは自分で考えなくなるのだろう。
監視を強化する前に、
もともと持っている能力を思い出す方法があると思う。


私が昔勤めていたときにも、同じようなことを感じた。
品質トラブルが発生すると、
会議が開かれ、チェック項目が増える。
現場作業が増え、ただでさえ忙しい人がもっと忙しくなる。
大事だとわかっていても、面倒だなぁという空気が流れる。

時々、学び始めたコーチングを使って、ちょっと実験をした。
私には技術者の仕事はわからないけど、時々、
何のために仕事をしているのか、
今の作業がどんな意味をもつのか、など
視点を変える問いを投げてみた。
そして、想像を超える結果が出たことが、何度もあった。


人が自分で考えて生きること、
その人たちを束ねた組織は、
さらに大きなパワーを発揮できること、
そんな人や組織をつくるために活動したい。

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プロフィール

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