のどかな遅刻風景
朝、最寄駅に行こうとすると、
すごい人だかりで改札に近づけない。
誰か有名人が来る?
いや、平日の朝7:45ごろ、そこにいる人たちは
スーツ姿のサラリーマンやOL、学生さんたち
なのに、そんなわけがない。
どうしてそんな発想するかなぁ?
ふつうは真っ先に事故とか考えるよね、とあきれたけれど、
冷静に見回すと、周りの人たちは妙にのどかだ。
「久しぶりですね。 電車動かないし、お茶でもしますか?」
「1限さぼれるな~、ラッキーやな」
のどかな雰囲気のはずだわ。
駅前の喫茶店に入っていくおじさんたちや、
座り込んでいる学生さんたちに
遅刻に対する緊迫感は全くない。
フリーランスの私には、
どんな事情でも、遅刻が免除されることはない。
人をかきわけて改札にたどりつき、駅員さんに状況を聞く。
最寄駅構内で人身事故があり、
復旧しても現場検証などでしばらく立ち入れないらしい。
バスで30分強かかる、別の路線に行くようにすすめられる。
遅刻決定。
途中で電話を入れると、「気をつけて来てくださいね」という
ことばに、緊張していた気持ちが和らいだ。
会社員時代なら、このことばに感動していなかったかも。
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