娘の顔がわからない
父が検査入院しているので、お見舞いに行った。
父は、私をじっと見ていた。
「誰や?」
一瞬、意味がわからなかった。
すると、もう一度、私を指差して、「誰や?」
少し認知症の傾向があるし、
こういう日がくるのはある程度覚悟していたつもりだった。
でも、実際に起こると、思った以上にショックだった。
私だとわかった後も、父はまだぼ~っとしている。
父は男の子がほしくて、私が生まれてからも、
面と向かって「女の子だとわかってがっかりした。」と
何度も言っていた。
何十年たった今でも、私の存在感は薄いのだろうか。
昨夜は、締切が迫る仕事も手につかず、眠れなかった。
数日後には、父は退院する。
自宅で顔を合わせれば、
家族だと認識してくれるだろうか。
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