10年前の起業家との出会い
関西に住む私の周りでは、
1995年の阪神大震災のときに起業を考えた方が多い。
私が初めて「起業家」と出会ったのも、
同じころだったことを思い出した。
1994年ごろ、私はniftyのパソコン通信を始めた。
参加していたビジネスマンフォーラム(FBMAN)の先輩に、
一度だけ、FBINC(起業家フォーラム)の集まりに
連れて行っていただいた。
そこで出会ったのが、当時学生だった高野氏。
今では、スリープログループを経営されている。
当時はまだ会社組織ではなかったと思うけど、
パソコンのお仕事を始めていて、
ネットカフェの前身のような場所で、お話を聞いた。
私には先見の明は全くなかったらしく、
起業という概念を聞いても、全然ぴんとこなかった。
ふつうの人でも会社作れるの?
自分で事業するって、どういうこと?
大学卒業しても就職しないの?
そんなレベルの質問をぶつける私に、高野氏は
丁寧に答えてくれたのを、今でも覚えている。
1~2年前、
彼はmixiとGREEで私を見つけて連絡してくれた。
覚えていてくれたのね、というより、
当時の私と今の私がよく結びついたね、とびっくりした。
そして先日、彼のインタビューをPodcastで聞いた。
とても礼儀正しいことばで、丁寧にわかりやすく、
事業について語られていた。
学生時代に起業されて、どこで身につけたのだろう。
創業10年のベテラン社長でありながら、まだ31歳。
好感度の高さは、最初に出会ったときのままだった。
中小企業診断士として創業支援の仕事をしている今、
私はようやく、10年前の彼の話を聞けるレベルに
なったのかもしれない。
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