「バベル」から考えた銃の重み
DVDで「バベル」を見た。
バベル スタンダード・エディション
モロッコ、アメリカ・メキシコ、日本で展開するエピソードが、
後半にダイナミックにつながっていく。
ことばが通じない、心が通じないもどかしさを描くのに、
聾である必要があったのか、性を扱う必要があったのか、
などなど、多少、違和感もある。
外国人が描く日本、日本人だからなのかもしれない。
一番痛みを感じたのは、銃を撃ってしまった少年。
腕がいいからこそ、事件につながるつらさ。
そして、大切なものを失う悲しさ。
彼は一生、この痛みを負いながら生きていくのだろうか。
そう思ったとき、
昨年末に、実際に東京で起こった事件を思い出した。
父親の銃を5歳の息子が触り、2歳の弟が死亡した事件。
彼自身も、意図せざる結果に苦しみ続けるのだろう。
今更ながら、
彼の身元がわからないように報道してほしかった。
父親の実名、所在、職業などが報道されたので、
誰もが、5歳の少年を特定できてしまう。
少年が大きくなっても、社会の厳しい目にさらされる。
法的には間違っていないのかもしれないけれど、
何か矛盾を感じてしまった。
映画から、思わぬところに意識が飛んでしまった。
ほんとうに。
俳優で、National Rifle Association会長もつとめた
チャールトン・へストンは、銃規制反対の先頭に立
っていました。国境一本隔てて、アメリカとカナダで
は凶悪犯罪率が格段に違うのは、やはり銃規制の
効果が大きいと思います。
投稿: ミネ | 2008.04.06 22:17
ミネさん、どうもありがとうございます。
英語が苦手という理由で海外にはなかなか目が向かなかったのですが、銃規制・・・難しい問題ですね。
アメリカ特有の問題かと思っていたら、日本でも事件が増えてきて、考えさせられます。
投稿: まこ | 2008.04.07 07:43