« Namba | トップページ | くいだおれる »

2008.04.30

学校という組織に興味を持つ理由

Fuji日本スクールコーチ協会のところでも
書いたけれど、
学校の先生にコーチングを使ってほしい、
職員会議を元気があふれる場に変えたい、
という願いが、私の中で強まっている。

なぜ?と、さかのぼっていくと、
思い出したことがある。

私は学生時代に短期間、保育園でバイトした。
子どもたちと接するのは、
とっても大変で、とっても楽しかった。
時給は笑っちゃうくらい安かったし、
帰りには歩く気力も残っていないほど、くたくたになったけど。


保育士という進路も、ちょっと真剣に考えていた。
でも、その思いは、数ヶ月で消えた。
その理由の1つは、職員室の舞台裏。

バイトの私は、少々のことは耐えられた。
職員室にいる時間は短いし、責任も被らないから。

新人の先生が、お1人で悩まれていた。
それを見ていられなかった。

彼女はいつも、子どもたちを笑顔で全身で受け止めていた。
子どもたちは、残酷なくらい素直で正直。
「○○先生、だ~い好き」「○○先生、遊ぼぉ」と、
いつも子どもたちに囲まれていた。

でも、ムリを通そうとする親御さんからは、
「先生は子ども生んだことないからわからないのよ。」
「若いから苦労を知らないんでしょ。」と責められた。
ベテランの先生は、「ほっておけば?」と取り合わなかった。


その後、小学校の先生からも、同じような話を聞いた。


そのとき思った。
先生って、1年めから孤独なんだ。。。
会社員になった私にも悩みはあったけど、
1年めの1ヶ月めから1人で矢面に立つことはなかった。
取引先には先輩と同行し、社内でもつきっきりで教わった。

それでも、ビジネスマンのストレスを山のように見てきた。
コーチングに出会って、組織の中の人を元気にしたいと思った。
そのときは、学校は意識の中にはなかった。

最近、学校という組織にも、何か力になりたいと思う。
未来を担う子どもたちに関わりたいという夢をもって、
先生という厳しい職業を選んだ方々が、
夢を生き続けられるように。

学校でも企業でもお役所でも、
正社員でもアルバイトでも、
働くことの楽しさを満喫できる組織は、絶対つくれる。
プログラムの構想はある。
どうやって、アプローチすればいいかはわからないけれど。

  私が保育園のバイトを辞めた最大の原因は、
  人間関係ではなく、
  ある政党の選挙応援や新聞購読を
  しつこく誘われたからでした。。。(^^ゞ

« Namba | トップページ | くいだおれる »

コメント

まこさん、こんばんわ。
 学校の先生にこそ、コーチングを!というのは同感です。小中学校に限らず、「先生」と呼ばれる人々は皆、新人のときから「先生」と呼ばれますね。そもそもそこから変な構図が生まれていますね。
 ただでさえ、少子化、進学熱、高学歴、就職指導の難しさ、核家族問題や、様々な問題を抱え込んでいるんだから、先生と言う仕事も大変ですよね。そういうストレスに晒された方々にこそ、コーチングって必要なのでしょうね。
 さっき、上戸彩主演のドラマ「ホカベン」を見てましたが、新人弁護士の頑張りを描いています。先輩について見習いながら、育っていく若者と、一人悩みながら成長していく弁護士の姿を描いています。

まこさん、とうりょうの会では
ありがとうございました。

>先生って、1年めから孤独なんだ。。。

これ、言ってくれて教員として
とても嬉しい&ありがたい気持ちです。

僕が自分の学校で同僚にコーチングしている
思いの根っこにある一つなんです。

>働くことの楽しさを満喫できる組織は、絶対つくれる。

YES!!!
関西と関東と場は違えど、同じものを
目指して進んで行きましょう!


☆cmap21さん
 ありがとうございます。
 先生と呼ばれるのは、学校の先生も弁護士さんもお医者さんも、職業柄、やむをえないでしょうね。
 そこで1人「さん付け」を提唱しても、子どもたちや親御さんなど、呼ぶ側が困ってしまいそうです
 ただ、「先生」なんだからできるでしょ!、やってくれて当然!と、押し付けの論理にならないように配慮できる世の中になればいいなぁと思います。

☆ふゆふゆさん
 そうだ、ふゆふゆさんがいたんだ
 ありがとう。学校の実態を教えてもらえたり、相談にのってもらえる方がほしいなぁと思っていたところに、急に陽がさしたみたい
 近いうちに東京まで押しかけるので(笑)、ぜひ、ふゆふゆさんの取り組みを詳しく聞かせてくださいね。

ふゆふゆ、颯爽と登場

って感じですね!

おっしゃるとおりです。

教員は1年目から独力で対処することを求められますから、これほど理解されない職業はないですね。

河合隼雄先生もかつてある高等学校で数学を教えておられましたが、その経験がユング心理学に向かう契機の一つになったのでは・・・と亡くなられてから感じるようになりました。

☆らぶりさん
 こんにちは。
 らぶりさんが幹事をしてくださった会のご縁で、ふゆふゆさんともつながりができました。
 ありがとうございます。

☆gandalfさん
 ありがとうございます。
 それぞれのお立場に、他の方にはわからないご苦労があるのでしょうね。
 冷静なときは少しでも理解しようと思えますが、当事者としての場面では怒りを向けたくなるので、まだまだ修行が続きます。。。

>先生って、1年めから孤独なんだ。。。

★このことば
 ずっしりこころに響きました~><
 そうか~
 そうなんですよねえ~(汗)

 わたしもこどもらの先生を見ていて
 ほんま気の毒に思うことが
 やまほどあります。。。

 ほんと、協力したいですよねえ~

PS.先日はありがとうございました^^
お会いできてうれしかったです♪

Tazukoさん、ありがとうございます。
日本スクールコーチ協会で、一緒に活動できるといいですね。
これからもよろしくお願いします

我が家の長女、次女ともに、今年の担任の先生は新卒です。次女はもう一人、ベテランの先生がいるのですが、長女の方は完全な「1人」ですので、大変だろうなぁと思います。

先生って、「やって当然」というか・・・ほめられることの少ない職業だと思います。
保護者としても、温かい目で見守っていきたいです。
間違っても「先生は子供を産んだことがないから・・・」とは言いたくないですね。人間、それを超える想像力があるはずだし、なんたってその道のプロなのだから。

miki_rengeさん、ありがとうございます。
そうなんですよね~
先生も、お母さんも、公務員や病院などの公共的なお仕事も、できていないと怒られるのに、がんばっていてもなかなかほめてもらえないお仕事ですよね。
だからこそ、自分で自分をとか、同僚とお互いにとか、ほめあう文化をつくっていきたいなぁと思います。
コーチの得意なところだから

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 学校という組織に興味を持つ理由:

« Namba | トップページ | くいだおれる »

プロフィール

  • ひとのわ 福住昌子

    ひとのわは、
    ビジネスとこころの
    パートナーとして、
    人材育成、
    組織・チームづくり、
    コミュニケーションに関する
    コーチング、
    コンサルティング、
    参加型研修・講演を
    通して、
    一人ひとりが持っている
    大きな力を引き出し、
    組織やチームのビジョンも
    個人の夢や目標も
    叶えられるよう、
    全力で支援します。

    ・中小企業診断士
    ・国際コーチ連盟認定プロフェッショナルコーチ(PCC)
    ・CRRグローバル認定プロフェッショナル・システムコーチ(ORSCC)
無料ブログはココログ