主人公が登場しない小説
不思議な小説を読んだ。
主人公が出てこない。
「私が語りはじめた彼は」 三浦しをん 著
私が語りはじめた彼は 三浦しをん 著
主人公は、どうしようもない(?)男性。
章ごとに、「彼」について、彼の周辺の人たちが語る。
読み進めるごとに、いろんな視点から彼がとらえられ、
周りの人たちの関係性も見えてくる。
主人公本人が登場しないのに、
もしかしたら、会ったら印象が薄い人かもしれないのに、
「彼」のにおいがぷんぷんする。
不勉強で、著者の三浦しをんさんを初めて知った。
直木賞を受賞された作家さん。
最近出会ったコーチングのクライアントさんが、
「好きなもの」として、お名前をあげてくれた。
この作家さんを好きだとおっしゃるクライアントさんは、
どんな世界を持っていらっしゃるのだろう。
作品1つだけではとらえられないかもしれないけれど、
私の好奇心が大きく膨らみ始めた。
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