« 「アフリカの学校に女子トイレを」 | トップページ | トンネルを越えると »

2008.08.17

親戚力が必要

Mizuhiki見覚えのない番号からの電話をとると、
親戚の訃報の連絡だった。
父のいとこで、私は名前も知らない方。

認知症の父に伝えたけれど、
理解してもらえたかどうかはあやしい。
ちょっとかなしい。

それより私が愕然としたのは、
親戚とのやりとりで、私には両親の代理は務まらないと
痛感させられたこと。
連絡をまともに聞くことができなかったから。

親戚は、亡くなった方の下の名前だけを言う。
私は聞き取ることはできても、それが誰なのかわからない。
お通夜や告別式の会場も、会館名では言われない。
「○○のところ」と言われても、私にはわからない。

同じ生活場面を共有した者どうしにしか通じない会話。


日常生活や日常会話は、
ネットで検索できる形では行われていない。
当たり前のことだけど、ちょっとしたカルチャーショック。

物理的には、両親の代わりに参列することができても、
ネットで地図や交通経路を調べることができても、
冠婚葬祭のマナーを知っていても、
対応できない世界が、目の前にある。

実際に顔を合わせても、私はたぶん大半の方を知らない。
共通の親族の話題が出ても、きっとわからない。

親戚力。。。そんなことばが浮かんだ。
生きる力として、必要なんだろうな。

« 「アフリカの学校に女子トイレを」 | トップページ | トンネルを越えると »

コメント

力じゃなくて「仕組み」なんじゃないかな?
その仕組みに組み込まれると性別・年齢関係なく親戚間を遊泳することが可能になるのでは。
あの家のことは「まこちゃん」ということになればOK。符丁はおいおい覚えれば良いのでは?

ちょうど世代交代の時期でもあるので、参加してこれから親戚周りの方接してみると思うわぬく気づきがあるかもしれませんね~

「いとこ」(従兄弟)という言葉が死語になってると知って愕然!!

そういえば私の孫もイトコがいない。伯父さん伯母さんは居ても(いないことも多い)イトコがいないから友達と話していて「イトコって何?」だそうです

兄弟・親戚という家族関係の基本の骨組が弱くなってるわけです。個人レベルだけの問題ではないと思います

私は母を7年前に癌で亡くしたのですが、そのときから「親戚」が大嫌いになりました。「母の具合が悪くなっているのをもっと早くなぜ気づかなかったのか」と父と私に向かって責めたんです。それ以来、トラウマで絶縁しています。40代独身女性にとって、親戚付き合いの増える「結婚」を敬遠してしまうのは私だけでしょうか???

☆ebisuさん
 ありがとうございます。
 祖父母や両親の兄弟くらいまでなら、面識があったり、わからないことを聞いたり相談できる人もいて、安心ですね。
 両親のいとこになると、お手上げです(笑)

☆しんさん
 そうですね。祖父母が早く亡くなってからは、おじ・おばにもいとこにも、もう何年も連絡をとっていないことに気づきました。
 連絡先も知らないかも。。。

☆さんらく亭さん
 いとこは死語ですか
 そういえば、友達のお子さんにもそんな方が多いし、母の友人もお孫さんがお1人という方が多いです。
 私はかろうじていとこが数名いますが、歳が離れすぎていて、子どものころにもあまり一緒に遊んだことがなくて、親戚という感覚が薄いですね。

☆Mallonさん
 つらい経験をされたのですね。
 ご親戚の方もお母さまのことを思って出たことばなのでしょうが、Mallonさんも悲しみの真っ只中にいらっしゃったときに、つらかったでしょうね。

ご親戚がお盆に亡くなられたのですね。

「親戚力」さすが上手に表現されていますね。同じいとこでも兄弟のように育ったいとこと、別々の地域で全く違う生活をしてきた場合では、親戚付き合いも違ってくるし、親の代と子の代の世代交代でも変わってくると思います。

私は、実家の両親をすでに亡くし、実家の姓を継いだ妹夫婦がいますが、親戚の高齢化と共に徐々に付き合いの頻度も薄れています。

少子化や非婚で家族構成やあり方も変化しているのですから、求められる「親戚力」の形も変わってくるのは必然だと思います。ただ「ご近所力」と並んで人間関係を醸成する一番基本的なコミュニケーションの部類なのかも知れませんね。

『親戚力』って何か大きなもののような感じがします。
私には、いとこがいないけど、私にはわからない世界と言うのか・・を感じることが良くあります

☆きたぐちゆきこさん
 ありがとうございます。
 親戚といっても、父親のいとこで、「そういう苗字の親戚がいたのね」くらいの感覚ですが。
 「ご近所力」 遠くの親戚より・・・とも言われますし、こちらのほうが今の私に必要なものかもしれません。

☆美紅さん
 家族構成や習慣は家それぞれですし、わからない世界もたくさんありますね。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 親戚力が必要:

« 「アフリカの学校に女子トイレを」 | トップページ | トンネルを越えると »

プロフィール

  • ひとのわ 福住昌子

    ひとのわは、
    ビジネスとこころの
    パートナーとして、
    人材育成、
    組織・チームづくり、
    コミュニケーションに関する
    コーチング、
    コンサルティング、
    参加型研修・講演を
    通して、
    一人ひとりが持っている
    大きな力を引き出し、
    組織やチームのビジョンも
    個人の夢や目標も
    叶えられるよう、
    全力で支援します。

    ・中小企業診断士
    ・国際コーチ連盟認定プロフェッショナルコーチ(PCC)
    ・CRRグローバル認定プロフェッショナル・システムコーチ(ORSCC)
無料ブログはココログ