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2009.03.03

湊かなえ「告白」

湊かなえさんの「告白」を読み終えた。

告白」 湊かなえ 双葉社

2009年本屋大賞にノミネートされていて、
書評家の方のおすすめも聞いたことがあって、
気になっていた本。

たいていの本は一気に読み終えてしまう私が、
珍しく数回に分けて読んだ。
そうしないと、読めなかった。


学校の先生が静かに語り始めるストーリーは、
日常の光景っぽいのに、実は想像を絶するもの。
淡々と語られるだけに、かえってぞっとさせる。

別の章では、同じ事件を別の登場人物が語る。
前の章では疑問を持たずに読み進めた場面が、
別の人の目線では、違った意味が含まれる。

実際にその場で、それぞれの人の言い分を
聴いているかのような臨場感。
静かなのに、ざわざわする感覚。
小さな衝撃の連続。

ちょっとしたボタンの掛け違えで、
ふつうによくありそうな誤解や手違い。
ささいな思いがたまって起こる爆発。
いつ身近に起こっても不思議ではない気がする。

文章、日常の観察力、ストーリー、
どこをとっても読み応えがある作品。
感動した、というより、圧倒された。
ものすごい作家さんなのだと思う。

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    ひとのわは、
    ビジネスとこころの
    パートナーとして、
    人材育成、
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    コミュニケーションに関する
    コーチング、
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    参加型研修・講演を
    通して、
    一人ひとりが持っている
    大きな力を引き出し、
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    ・中小企業診断士
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