落語家に学ぶコミュニケーション術
まこにっきでもご案内をしていた、
落語家の桂出丸師匠をお招きした
「落語家に学ぶコミュニケーション術」に参加した。
和室の会場に
座布団を並べて、
テーブルに
毛氈(?)を敷くと
わずか数分で
即席寄席会場が
できあがる。
桂出丸師匠が
和服で登場され、「枕」が始まると、
演芸場に来ているような非日常的な感覚と
客席全体の一体感が一瞬にして生まれる。
見たことがない場面のはずなのに、
行ったことがないところのお話なのに、
そこに一緒にいたような錯覚を起こすような、
「そうそう」と一緒に話している気になるような、
リアルな感覚や感情が起こる。
ずっと笑いっぱなしで、
クーラーがかなりきいていたはずの室内は
師匠と私たちの熱気で、蒸し暑くなる。
枕の部分と、終わったあとの質疑応答では、
「コミュニケーション術」のタイトルにあわせて
師匠が長年の経験で身に着けられてきて
ほとんど無意識にされている名人技を、
私たちにわかるように解説してくださる。
アウェイでなく、ホームに持ち込むこと、
お客さんが存分に笑える「間」をとること、
どんな場でも真剣に一生懸命やること、
1人1人に語りかけること、などなど、
研修講師として人前で話すときに役立つ学びが、
書ききれないくらいいっぱい。
懇親会でも、私たちの興味は尽きず、
どんなに質問攻めにしてしまっても、
師匠は、気さくに&惜しみなく教えてくださる。
私が質問して、目からウロコが落ちたのは、
どう練習すれば、何役も声色を使い分けられる
ようになるのか。
「落語では、声色は使わない。」
私が、役柄によって声が違うと感じたのは、
役に応じた言葉遣いやテンポ、雰囲気などから
私の頭の中で別々の人物像を描いていた、らしい。
落語家さんは、わざと声色を変えることはなく、
聴き手がイメージの世界に入りやすいように、
むしろご自分の気配を消される。
コーチングや研修講師、コンサルティングでも、
相手の方にイメージを描いていただいて、
自分で考えた!と思ってもらって、
行動へのモチベーションをあげることを
私は心がけているので、
そういう考え方をうかがって、うれしくなる。
ますます、師匠が日々磨いていらっしゃる技の
工夫や知恵をもっと聴きたい。
師匠の高座も聴きに行きたい。
企画してくださった、
山中さん(積極亭はつらつさん)、本間正人さん、
どうもありがとうございました!
桂出丸師匠、とてもステキな方でしたね。
いっぺんで、ファンになっちゃいました。
落語をとっても大切にされている姿が印象的でした。
先生のブログを拝見していたからこその出会いです。
ありがとうございました。
これからも、よろしくお願いいたします。
投稿: 横山 | 2009.08.05 19:39
横山さん、昨日はありがとうございました!
久しぶりにお会いできてうれしかったです
出丸師匠、素敵でしたね。
またぜひご一緒しましょう(^^)
投稿: まこ | 2009.08.05 23:50
今回もいろいろありがとうございました。
僕は研修・講演の中で、かなり声色を使うので、
落語に似た点はあるものの、やはり落語とは
異なる芸風なのだということが確認できました。
また、この企画、続編を考えたいと思います。
投稿: 本間正人 | 2009.08.06 09:33
本間正人さん、ありがとうございます(^o^)
先生の声色芸も、何度聴いても笑いころげてしまいますね。
研究や練習、場数の賜物なのは、出丸師匠と同じでしょうか。
「続編」ぜひぜひ!
参加した友人たちもとても喜んでもらえたので、固定ファンが増えそうです。
投稿: まこ | 2009.08.07 00:18