やもりさん
昨夜、リビングのカーテンの陰に、
やもりさんがお出ましに。。。
外に逃がしてあげたいけれど、
小さな虫さえダメな私には、当然、触れない。
殺虫剤を取りに行こうとする、現実派の母に、
怖がりのくせに妙に保守的な私は、
「お盆に、殺生したらダメなんだよ」
「やもりさんは、殺したらダメなんだよ」と
お願いしながら、2人でリビングに立ち尽くす。
昨日、祖父母や姉が眠るお堂に
お詣りに行ったから、
祖父が教えに来てくれたのかも
しれない。
私が学生時代に下宿していたとき、
1度だけ、
大きなヤモリが出てきたことがある。
自宅に電話しても母は退治方法は知らないし、
子どものころから、困ったときは田舎の祖父に
何でも聞いていたので、
そのときも、祖父に電話した。
「おじーちゃんっ! 何か、とかげみたいなのが」
「それはなぁ、ヤモリって言ってなぁ。」
「どうしたらいいのっ!」
「なぁんもせんでええ。何も害はないから。
ヤモリはなぁ、家を守るって言ってなぁ。」
「でも、こわい」
と、かみ合わない会話をしたのが、懐かしい。
怖さ全開で大騒ぎしながらも、
家を守る=ヤモリという知識は、頭に残った。
祖父は、毎年お盆や命日のころに、私に何か
昔のエピソードを思い出させてくれる。
今年も、お詣りしたら、祖父に会えた。
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