花束で窓口卒業
2006年からお世話になってきた堺商工会議所の
経営相談窓口のお仕事を今日で終えた。
昨年の事業仕分けで地域力連携拠点事業が
廃止された影響で、相談窓口がなくなる。
堺は私が生まれ育った地域なので、
ふるさとの企業が元気になる一端を担えればと
願いが強いだけに、今回の終了はとてもさびしい。
誰でも気軽に来れる無料相談窓口だからこそ
聴けるお悩みがたくさんあった。
名目上(?)、売上や営業のご相談や質問で
始まった会話が一段落すると、
実は・・・と、本音が始まることが多かった。
一見、ちょっとしたお悩みに聞こえるようなこと。
でもそれは、本当は一番誰かに聴いてほしいこと。
社内の人や身内には相談できないし、
わざわざそれで専門家を訪ねるほどでもないし、
そんな思いが、相談のついでという形で語られる。
人が好きで、人に関わることが好きな私には、
こういうお話を聴くのはかけがえのない時間。
聴きながら、気持ちが変わる視点を見つけたり、
やってみたくなる小さな一歩を見つけたりすると、
相手の方の表情や声が、がらっと変わる。
そんな様子を見ると、とても幸せな気持ちになる。
課題そのものを1つ1つ解決することよりも、
課題を解決できる力を自分の中に取り戻す。
私はたぶん、そんな試みをしてきた。
開業率、売上高などの指標で測れない世界。
強いて言えば、笑顔度、晴れやか度とか、そんな世界。
そんな場を私に与えてくれた支援機関と、
時には苦しい試練に真摯に向き合ってくれた
大勢の相談者のみなさま、
今までありがとうございました。
そしてなんと、
長く窓口を利用してくださった
アパレル店の経営者さんが、
花束を持って最後の相談に
訪れてくださった。
思いがけないサプライズに
感激!
ありがとうございました!
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