100冊
今年の目標の1つは、ゆっくり本を読むこと。
それが、100冊めになった。
100冊全部ゆっくり味わったのではなく、
どっぷりと世界に浸った小説やエッセイもあれば、
とくにビジネス書は、さらっと流したものも多い。
100冊めは、湊かなえさんの「Nのために」
「Nのために」 湊かなえ 東京創元社
昨年、「告白」に衝撃を受けて、
関連記事:湊かなえ「告白」(2009.03.03)
「少女」「贖罪」と読み漁った。
湊かなえさんの作風は、1つの事件を
複数の登場人物が独白し、
全体像を少しずつ浮き彫りにしていく。
「Nのために」もそのパターン。
最初に読んだ「告白」ほどの鮮烈な印象は
薄れてきたけれど、それでもやはり、
知らず知らずのうちにひきこまれる。
「Nのために」は、1人が一気に語るのではなく、
少しずつ何度かにわたって語るので、
途中で何度か、これは誰だっけ?と少し混乱した。
一番驚いたのは、女性と思って読み進めていた
キーパーソンの1人が男性だったこと。
これも後半まで読むと、意味のある設定だった。
最初に読んだ「告白」が、
一番人間心理をついていて、
おそろしいけれど理解できる。そんな気がする。
少し間をあけてから、
最新刊の「夜行観覧車」も読んでみようかな。
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