強い覚悟と感謝の心:大和ハウス工業樋口武男会長の講演で
大和ハウス工業 代表取締役会長 樋口武男氏の
講演を聴いた。
「夢を抱いてチャレンジする熱き心」
御年72歳のご高齢で、私の親と同じくらいなのに、
代表権のある会長職につかれていて、
口調も立ち姿もとても若々しい。
明治生まれのおばあさまからの厳しい教えや、
転職が珍しい時代に中途入社に至る決意、
独立のチャンスに、恩を重んじて残留された決意、
創業者の石橋信夫氏の姿から学んだことなどを
ユーモアも交えながらたっぷり語られる。
気骨ということばで表現すればいいのだろうか、
次々と披露されるどの体験談にも、
樋口会長の強い覚悟や信念がこもっている。
何度も繰り返して登場する、
「事実は事実。それ以上でも以下でもない。」
という表現が印象深かった。
誇らしい実績を語られるときも、「事実」
うまくいかなかった話をされるときも、「事実」
他社のエピソードを話されるときも、「事実」と、
何事も、ご自身の責任で受け止める強さに
心を動かされた。
私が一番、心をひかれたのは、
講演の間中、ことばの端々に、さりげなく
ご両親、奥さま、創業者、先輩や同僚、
現在の秘書さんや後任社長、社員さんたちへの
感謝や尊敬、ねぎらいの気持ちが表現されること。
偉かった、すばらしいことを教えてくれた、
支えてくれた、立派だった、助けられた、
よくやってくれている、がんばってくれている・・・
だからこそ、今なお社内外の大勢の人望を集め、
年に40本以上の講演を頼まれるほど、
人をひきつける魅力があるのだと思う。
講演するたびに、「熱湯経営」「先の先を読め 」の
2冊の著書が売れるという。
ビジネス書で10万部を誇るベストセラー。
私も、帰宅してすぐに注文した。
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