主語が変わった瞬間
ケータイメールで相談ごとのやりとりを数往復
していたときのこと。
最初は、相手の文面から行動や気持ちを読んで、
感じるままに反映したり、
別の視点から問いかけてみたりして、
相手のことを書いていた。
やりとりの途中で、
「そんなふうに苦しんでいる姿を見たくない」と、
自分が打った文字を見た瞬間、はっとした。
見たくない、の主語は誰?
見たくない、のは、私。
つまりこれは、私の願い。
そのままでいるか、何か行動を起こすかを
決めるのは本人。
相手を観察してフィードバックする立場から、
私の願いにすりかわった瞬間を見つけた。
メールだから、送る前に気づいたけれど、
直接話していたら、気づかなかったと思う。
日本語は、いちいち主語をつけないから。
このときはコーチングではなかったけれど、
それでも、自分の願いを語るのか、
相手の方に寄り添って聴くのか、
私は自分でわかっていたい。
ここを見逃すと、問題の本質を見失うと思うから。
コーチとして、人として、
会話でもこういう瞬間に気づく感度を磨きたい。
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なるほど。私は気付かないままのケースが多いな~と反省。
投稿: seino | 2011.01.18 01:53
seinoさん、ありがとうございます。
たぶん私もほとんど気づかないままだと思います。
意識だけ忘れずに持っておきたいなぁと思います。
投稿: まこ | 2011.01.20 12:55