最近のトラックバック

« メガネ屋さんに行く | トップページ | おもてなしの事務局さまに感謝 »

2011.05.15

「真昼なのに昏い部屋」の不思議な読後感

江國香織さんの「真昼なのに昏い部屋」を読む。


 「真昼なのに昏い部屋」 江國香織著 講談社

既婚者の恋のお話。
今、不倫のお話、と書こうとして、、
このことばが似合わないと思って書き直したくらい、
透明な空気感のある小説。

ふだんの私なら、毛嫌いするはずの世界。
ジョーンズさんは複数の女性と関係をもっていて、
許せなくて怒りがこみあげながら、
それでもなぜか、美弥子さんとジョーンズさんが
中学生くらいのかわいらしい恋のようで、
ほほえましくさえ思えてしまう。


丁寧でさらっとした文章で、文字を追っているのに、
知らない街の大きな家と坂道の映像が浮かんで、
映画を見ているかのような錯覚を起こす。

そして、読後感はとてもさわやか。
夢を見ていたかのような、
魔法をかけられていたかのような、
不思議な感覚が残った。


数年前、読書家の知人に、
私の文章が、江國香織さんの世界に似ていると
言われたことがある。
私は当時、江國香織さんを1冊も読んだことがなく、
すすめられて、「冷静と情熱のあいだ」を読んだ。

 「冷静と情熱のあいだ(Rosso)」 江國香織著 角川文庫

男性目線で書かれた辻仁成さん版より、
女性の気持ちに沿った江國さん版のほうが好きで、
きれいな世界を描く作家さんだなと思った。

それから数年たっているので、
今の私の文章は、違ってきているかもしれない。
自分では読み手の方の印象はわからないけれど、
厳しいことやイヤな体験を書くときも、
一筋の光が差すように、書けたらいいな。

« メガネ屋さんに行く | トップページ | おもてなしの事務局さまに感謝 »

コメント

こんにちは。同じ本の感想記事を
トラックバックさせていただきました。
この記事にトラックバックいただけたらうれしいです。
お気軽にどうぞ。

藍色さま、コメントとトラックバックをありがとうございます。
おかげさまで久しぶりにこの本のことを思い出して、懐かしい気持ちになりました。
ずいぶん前に読んだのに、好きな雰囲気は覚えているものだなぁと改めて感じ入っています。
ありがとうございます。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/30499/50428850

この記事へのトラックバック一覧です: 「真昼なのに昏い部屋」の不思議な読後感:

» 「真昼なのに昏い部屋」江國香織 [粋な提案]
せめて、きちんとした不倫妻になろう。 満ち足りているはずの生活から、逃れようもなくどんどんと恋に落ちていく。 恋愛を、言葉の力ですべて白日の下にさらす、江國作品の新たなる挑戦! 私は転落したのか...... [続きを読む]

« メガネ屋さんに行く | トップページ | おもてなしの事務局さまに感謝 »

プロフィール

  • ひとのわ 福住昌子

    ひとのわは、
    ビジネスとこころの
    パートナーとして、
    人材育成、
    組織・チームづくり、
    コミュニケーションに関する
    コーチング、
    コンサルティング、
    参加型研修・講演を
    通して、
    一人ひとりが持っている
    大きな力を引き出し、
    組織やチームのビジョンも
    個人の夢や目標も
    叶えられるよう、
    全力で支援します。

    ・中小企業診断士
    ・国際コーチ連盟認定プロフェッショナルコーチ(PCC)
    ・CRRグローバル認定プロフェッショナル・システムコーチ(ORSCC)

ブログパーツ

無料ブログはココログ