上司が部下の話を聴ききる
11月6日に神戸大学で開かれた
「マネジャーの熟達を支援する
~ミドルマネジャーからシニアマネジャーへの成長」で、
関連記事:「マネジャー育成の講演に刺激をいただく」(2011.11.06)
実は、1番心を動かされたのは、
プルデンシャル生命の営業本部長、阿野氏の
こんなお話。
部長クラスの方が成長し続けるためには、
部長が部下の課長たちを個別に見極めて
きめ細かく指導すること、
課長たちの話を徹底的に聴ききること。
単に聴く、ではなく、徹底的に「聴ききる」。
阿野氏は、
相手の成長に関心を持って、
育成目的を持ってコミュニケーション量を増やすことが
大切と何度もおっしゃる。
途中で口をはさまずに聴ききるために、
過去の発言に基づいて経過を確認するために、
メモをとりながら聴かれているとのこと。
聴くのが仕事のコーチの私が言うのではなく、
第一線で多数の支店を束ねられている役員さんが
これを実行されるのは、
相当なタイムマネジメントが必要なはず。
それを現実に実践され、
大事だと言い切る方が目の前にいらっしゃって、
感動で胸が熱くなった。
こんな上司が増えて、
社長が、役員や部長のお話を聴ききって、
部長が、課長のお話を聴ききれば、
課長も、さらに部下の話をしっかり聴くようになって、
会社全体の成長が加速するはず。
そんな会社が増えて、
聴く文化が当たり前になったら、
もっともっと、会社やお仕事が楽しくなるはず。
コーチとして、まだまだもっともっとできることが
いっぱいありそうで、とても勇気づけられた。
なぜ今ごろ書いたかというと、
帝国データバンクの帝国ニュースに
連載しているコラムにも、
この内容を部分的に取り上げたためです。
コラム内では、企業名や個人名は伏せています。
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