大丈夫だけでは大丈夫じゃない
先週、専門職の方の機関で、
コミュニケーション研修を
行ったときのこと。
部下に作業指示を出す場面に
近い演習をして、
グループごとに振り返りをしていたときに、
ある方が、
「大丈夫、大丈夫と言われても、
今どうなっているのかわからなくて、
かえって不安になった。」
と発言してくださって、
深く考えさせられる場になった。
大丈夫って言ってもらうと、普通はうれしいですね。
でも、かえって不安になったのはどうしてだと思う?
何が違う?
声をかけたのは、どういう気持ちから?
そのまま受け取ってもらうには、どう伝えたらいい?
さらに対話が深まっていく。
年に何度か行う研修で、同じ演習をしていても、
今回の意見は初めて出していただいた。
こんなことが起こるから、参加型研修はおもしろい。
参加者の中から声が出て
そこから自分たちで考えを広げていくのと、
講師の私が、ただポイントを解説するのでは、
伝わり方、腑に落ち方が全然違う。
大丈夫だけでは大丈夫じゃない。
彼らにとって大きな気づきを得たこの日は、
私にとっても、忘れられない1日になる。
参加者のみなさんに心から感謝します。
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本人が「大丈夫ではない、わからない、自信がない」と
思っている時に、他者が「大丈夫」と言うと、「自分の
気持ちが否定された」と感じてしまう人・状況もあるの
だと思います。まずは、指示を出す側が、相手の状況を
観察し、気持ちと認識を引き出す質問をする、というの
が教科書的なアプローチと言えるでしょう。
投稿: 本間正人 | 2012.01.27 08:55
本間正人さん、ありがとうございます!
当日の場面を見ていただいたのかと思うくらい、
さすが、ものすごくしっくりきました。
研修先の方でここを読んでくださる方がいらっしゃるので、
次回参加される方のために演習内容は伏せたのですが、
先生に伝授いただいた、お天気が気になる(^^)演習でした。
投稿: まこ | 2012.01.27 22:15