バレンタインの夜に見た喧嘩に思う。
バレンタインの夜、
地下鉄の中で、
夫婦喧嘩が始まった。
けんかといっても、
奥さまが一方的に
激しく怒鳴っていて、
ご主人は無言。
女性専用車両で、
男性が乗っていると白い眼で見られるところなのに、
奥さまのあまりの剣幕に、
乗り合わせた女性たちは、少し同情的な困り顔。
私も同じ。
早く奥さまの怒りが静まることを、ただ願うだけ。
それに対して、小学1年生くらいの娘さんは、
いつもの光景なのか、心得ている様子で、
さっと両親から離れて、ドア横に、背を向けて立つ。
凛として、なんとも大人びた表情。
それを見ていると、いたたまれない気持ちになる。
ふと、小説&映画の「阪急電車」を思い出した。
映画で宮本信子さんが演じていた女性なら、
女の子に話しかけて、気持ちをほぐせるのかな。
中谷美紀さんが小学生の女の子をかばったように、
通りすがりでもできることはあるのかな。
改めて、あの小説と映画に登場する女性たちは
かっこいい、と再び憧れた。
そんなにかっこよくなくていいから、
何か心に感じたときに、
さりげなく動ける人になりたい。
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