人勢塾で20年前の学びがつながる
人勢塾第5回は、平木典子先生の、
家族療法のシステミックな視点と統合的介入法から学ぶ。
平木先生は、心理療法の歴史や家族療法の考え方を
内容はロジカルに鮮やかに整理されながら、
ソフトな口調で笑顔で楽しそうに話される。
最前列で引き込まれるようにお話を聴いて、
書き切れないほどの刺激と感銘を受けたのだけど、
大学時代の臨床心理学の学びが、
いまさらながら、そうだったのか!とつながったことに、
一番驚いた。
河合隼雄先生が
「子どもさんがカウンセリングに来ない場合でも、
親御さんをカウンセリングしていたら、
不登校の子どもが学校に行くようになることがある。」
とカウンセリング事例を紹介してくださったことがあり、
「世の中には、光と影がある。
親が、光だけしか認めないような生き方をしていると、
子どもが、親の影の部分を背負ってしまうことがある。
例えば、教師の子どもが不登校になったり、
警察官の子どもが万引きしたりするなど、
親の一番大事な価値観の裏側が現れることがある。」
などと解説を聴いても、
当時の私には、それは河合先生マジックなのでは?と
不思議に思って、とても強く印象に残っていた。
今回、平木先生のお話を聴いて、
なるほど、システムアプローチだったのかと、
20年の歳月を経て、目からうろこが落ちた。
ここ数年、私がシステムコーチングという形で、
システムアプローチを学んでいるのも、
人勢塾のこのカリキュラムに参加しているのも、
偶然とは言えないつながりを感じた。
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