「どうやって社員が会社を変えたのか」と「なぜ会社は変われないのか」
「どうやって社員が会社を変えたのか」と
10年近く前に読んだ、「なぜ会社は変われないのか」を
一気に続けて読んだ。
2年前に、神戸大学のNPO法人現代経営学研究所の
ワークショップに初めて参加したのが、
「組織変革、組織開発、意識改革」というテーマで、
金井寿宏教授と柴田昌治さん、
この本に登場されるいすず自動車の改革を主導された
北村三郎さんと元社長の稲生武さんの講演で、
とても感銘を受け、
その後の私の活動にも大きな影響を受けた。
関連記事:「トップの本分」(2011.06.12)
それだけに、
そのときのみなさまのお顔や声が思い出されて、
リアルに映像を見ているような感覚で読み進めた。
改めて、北村さんと経営陣のみなさまは、
ものづくりの老舗企業で、よくここまでの覚悟をもって
改革に挑まれたのかと尊敬の念でいっぱいになる。
「どうやって社員が会社を変えたのか」
柴田昌治・金井寿宏 著 日本経済新聞出版社
金井先生のまえがきで、
「なぜ会社は変われないのか」との関連が書かれていて、
初めて、このビジネス小説はいすず自動車の取り組みが
ベースになっていたことを知る。
初めて読んだときは、
壮絶な改革ストーリーにひきつけられながらも、
完全にフィクションだろうと思っていたのに、
ワークショップのお2人のお話を思い出すと、
実態は小説よりはるかに過酷だったのだろうと思う。
「なぜ会社は変われないのか」
柴田昌治 著 日経ビジネス人文庫
改めて、2年前のワークショップに感謝し、
それを見つけて参加した私もエライとほめたくなり、
その後、金井教授が主宰された人勢塾にも通い、
まるで母校のように神戸大学に足を運んで、
組織や人について学べる環境が幸せだと思う。
« 非常ベルが鳴り響くエレベータに乗る | トップページ | 商店街フォーラムでゲリラオークションを学ぶ »
コメント