「自衛隊式最強のリーダーシップ」に上司の共通のお悩みを見る
「自衛隊式最強のリーダーシップ」を読んだ。
年に1~2回、ある機関で自衛隊出身の数名を対象に
プレゼンテーションやマネジメントなどの研修を担当する
機会があって、タイトルにひかれた。
「自衛隊式最強のリーダーシップ」 石田英司 著 中経出版
石田氏は陸上自衛隊で訓練指導を担当された後、
民間企業で営業や研修を担当されている。
端的な表現で明確に結論を示され、
要点がストンと頭に入ってくる。
毎日が戦いの連続、
想定外などという言い訳は通用しない、など
さすが、強いリーダーシップで率いていくのだなぁと
思いながら読み進めていくと、
「支援型リーダーシップで部下を動かす」という表現が
出てきて驚いた。
私の頭の中には、
軍隊=一方的な指示命令、絶対服従という
勝手な思い込みがあったみたい。
私が担当する研修でも、元自衛官の方のご挨拶は、
「起立!」「礼!」「直れ!」と規律正しく号令がかかり、
勝手な判断や意見は許されないイメージがあった。
石田氏は、
勝手に目標を設定して無理やり部下を巻き込むのは、
「自己満足のリーダーシップ」とおっしゃる。
当事者意識を持ってもらう重要性を説くために、
企業研修でもよく用いられる、
ドラッカーの三人の石工を引用される。
ビジネスも戦いに例えられることも多いし、
チームビルディングにも、軍隊を参考にした理論も多い。
一見、ほど遠い世界や特殊な世界に思えても、
同じ目的で人の集合体を率いる上司の苦労やお悩みは
共通しているものなのかと、少し身近に感じられた。
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