ユーザーイノベーションから起業のヒントを考える
神戸大学の小川進教授の
「ユーザーイノベーション」を読む。
「ユーザーイノベーション」 小川進 著 東洋経済新報社
消費者が自分のニーズを満たすために、
製品を創造、改良、用途開発などを行って、
無料で情報発信し、他の消費者に普及していくことを、
マスキングテープやクックパッド、デコクロ、レゴなど
身近な具体例を挙げて説明されている。
確かに、生活の中では、
手持ちのものを組み合わせたり、加工したり、
使い終わったものを別の用途に再利用したり、
当たり前のように行っている。
企業でも、コストダウンや作業効率化などのために、
便利な治工具を手づくりしたり、加工して代用したり、
独自のルールで運用されていたりする。
イノベーションと横文字を使うと難しそうなのに、
生活や仕事の工夫や知恵として、案外身近に思えてくる。
事業化の観点では、マスキングテープの事例が印象深い。
創業塾や経営相談でも、
便利な発明品や用途開発から始まるご相談は多い。
一過性のブームに終わらせないためには、
メーカーやユーザーをどれだけ巻き込んで、
さらなる市場や用途を広げ続けられるのか、
そこがカギだなぁと改めて思う。
というわけで、来月の女性創業塾では、
このあたりのトークに力が入りそうな予感。
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