「不格好経営」南場智子さんのかっこよさ
今さらながら、
南場智子さんの「不格好経営」を読む。
「不格好経営」 南場智子 著 日本経済新聞出版社
よい本だよ~と、あちこちで評判を聞きながらも、
マッキンゼーご出身で、容姿もお美しくて、
DeNAをベンチャーから大企業に育て上げ、
TVなどで鋭いご意見をおっしゃる姿が印象的で、
かっこよすぎて、住む世界が違いすぎて、
文章と言えども、手に取るのは畏れ多いように思えて、
なかなか手に取る勇気が出なかった。
実際に読んでみると、
想像もできないような難局に何度も何度も直面され、
その都度、体当たりで決断と行動を繰り返されてきた
たくさんのエピソードが、
テンポの良い文章でたくみに描写されていて、
途中で手を止められなくなり、一気に読み進める。
きっぱりとした口調で厳しいことも書かれながらも、
身を粉にして共に闘ってこられたメンバー社員への
愛情があふれていて、熱さが伝わってくる。
ご主人の闘病を支えるために社長を退任されたという
ニュースには当時もとても驚いたけれど、
ご主人をとるか、会社をとるか、の選択ではなく、
会社や事業、メンバーを深く愛するがゆえの、
最良の選択をされたのなぁと思う。
事業リーダーにとって、
「正しい選択肢を選ぶ」ことは当然重要だが、
それと同等以上に、
「選んだ選択肢を正しくする」ということが重要となる
ということばが、ずしりと響いた。
こういう胆力は、私に一番足りないものの1つ。
その世界に近づくことは難しいけれど、
「とんでもない苦境ほど、
素晴らしい立ち直り方を魅せる格好のステージだ」
という精神は心にとめて、
おつりがくるほど大きく立て直す強さを身につけたい。
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