歌舞伎で贅沢な夏の夜
昨秋以来の歌舞伎。
OL時代によく見ていた坂田藤十郎さんを
十数年ぶりに見たくて、夜の部にしました。
4本立ての1作めの「沼津」は、
藤十郎さんの老父が、ご長男の翫雀さん、
翫雀さんの娘が、ご次男の扇雀さんという、
実際のご家族構成とは逆転していて、
歌舞伎ならではの不思議な配役です。
ファミリーついでに、
お孫さんの壱太郎さんが出てほしかったなぁと
壱太郎さんファンの私はちょっと残念です。
翫雀さんの喜劇役者っぷりが半端なくて、
藤十郎さんと翫雀さんは、
おもしろい所作とアドリブで
客席をぐるっと一周する大サービスに
歓声があがります。
喜劇で終わるのかと思ったら、
後半は人情たっぷりでちょっと複雑なストーリー。
1作めで既に、来てよかった~と思えます。
2作めの「身替座禅」も、
仁左衛門さんと翫雀さんのわずかな所作と表情だけで
会場を笑いで包みます。
この時点で、既にもう大満足です。
歌舞伎は大衆芸能だなぁと実感します。
3作めの「真景累ヶ淵」も怪談ものなのにおもしろく、
4作めの「女伊達」は迫力たっぷりで、
贅沢でゴージャスな一夜を味わい尽くしました。
« 七色の虹に感激 | トップページ | 2年ぶりに情報診断士の会へ »
コメント