「村上龍の質問術」で学ぶ姿勢を学ぶ
「村上龍の質問術」を読んでみて、
こんなにもご自身が用意周到に準備を重ねられて
番組を作られているのかと驚いた。
「カンブリア宮殿村上龍の質問術」 村上龍 日経文芸文庫
何度か番組を見た印象では、
村上龍さんは無表情なことが多いので、
スタッフのみなさんが下準備や取材を重ねられて、
スタジオでは淡々と進行されているのかなと、
勝手に思い込んでいた。
ところがこの本では、
ビジネス書や読み物というより、資料集のような構成で、
対象企業の年表や膨大な資料からの疑問点の抜粋と、
核となる質問が羅列されている。
スケールは違いすぎるけれど、、
私がコンサルティングに入るときに
経営者や人事の方にインタビューするときも、
オフィシャルなホームページだけでなく、
ブログやFacebook、企業や製品の評判などなどを
できるだけたくさん調べてから行くと、
思いもよらなかった核心に迫る問題が見つかることがある。
有名な方のエピソードは既に世にあふれているので、
さらにそこから知恵を引き出すには、
十分すぎるくらいに調べ抜いたうえで、
資料や文字には表れないところに耳をすますのが、
秘訣なのだろうなぁと思う。
質問術というより、
人と向き合う心得、姿勢の指南書のような本だと思う。
最近のコメント