中村鴈治郎さん襲名披露公演を楽しむ
中村鴈治郎さんの襲名披露公演の初春大歌舞伎を
観に行く。
私のおめあては、息子さんの壱太郎さん。
先代の鴈治郎さん(現在の坂田藤十郎さん)時代から
わからないなりに歌舞伎を見始めて、
翫雀さんと、扇雀さんの襲名披露公演のときに、
当時3歳(たぶん)で初舞台を踏まれた壱太郎さんを
見て以来の壱太郎さんファン。
「将軍江戸を去る」は新春には少し重い演目だけど、
橋之助さんの長ゼリフと迫力に圧倒される。
有名スターさんがずらりと並んだ口上は、
中堅どころの方は「小学生からかわいがっていただき」と、
ベテランの方は「智太郎さんとしての初舞台から」と、
それぞれに強調して笑いをとられる。
扇雀さんの息子さんの虎之介さんがかわいい(^^)
「封印切」は、豪華なベテラン勢ぞろいで、
鴈治郎さん扇雀さんの兄弟の息がぴったりで、美しい。
仁左衛門さんは、イヤな人にしか見えないほどの名演で、
我當さんの休演は残念だけど、代役の橋之助さんは
無言で表情やしぐさで怒りを豊かに表現され、
秀太郎さんはところどころユーモアで笑いを誘いながら、
お祝い演目を盛り立てる。
いつか、壱太郎さんの梅川を観てみたい。
一番楽しみだった「棒しばり」は、
愛之助さんと壱太郎さんが、これでもかと笑わせる。
縛られた体勢で、どんな身体能力なのかと驚くほどに
激しく楽しく踊られる。
愛之助さんの曲芸(?)場面は、
観客も祈るように息をのみ、一体感が生まれる。
壱太郎さんの男役は初めてだけど、やはりかっこいい。
たっぷりたっぷり楽しんで、
今週来週の繁忙期をのりきれそうな英気を養いました。
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