宝塚新人公演にチーム愛を見る
午後3時すぎ、お友達から
「チケットとれたよ!」と連絡をいただいて、
宝塚花組「カリスタの海に抱かれて」の新人公演に
かけつける。
年度末に、2日連続の観劇なんて、なんというぜいたく!
「花のみち」は文字どおり、満開の桜の花のみち。
実力派のマイティ(水美舞斗さん)初主演で、
登場シーンから軍服が映え、
歌もお芝居も安心して観ていられる。
周りのキャストもすばらしく、
優波慧さんが、こんなに歌えて、
こんなに力強いお芝居をされる方だったのかと驚く。
城妃美伶ちゃんは、ヒロイン慣れされているせいか、
マイティをリードするかのような安定感で、
歌も芝居もうまくて、とてもかわいらしい。
本公演では歌で名高い専科の美穂圭子さんのお役を
乙羽映見さんが、本当に新公学年?と思うくらい、
大迫力で歌い上げる。
朝月希和ちゃんも、いつもながらかわいい。
少年時代を演じる100期の音くり寿さんと糸月雪羽さんは、
本当に子どもが登場したみたいにかわいらしい。
そして、大好きなカレーちゃん(柚香光さん)は、
今回は新公の長の学年らしく脇に回られて、
登場場面は少ないけれど、登場されるだけで美しい。
大勢口の市民の中に混ざっても、すぐに目をひく。
これで新公なんて、レベルが高すぎる。
カーテンコールのご挨拶では、
お芝居では男らしく落ち着いて見えたマイティは、
張りつめていた気持ちが解けたのか、
泣きそうになりながら一生懸命話そうとする姿に
女の子らしい素の顔がのぞく。
その一言一言を、隣にいるカレーちゃんが見つめていて、
表情がゆがんでは涙を必死で我慢していたり、
目でエールを送ったりする表情の変化が見えて、
同期愛、チーム愛を感じて、じーんとする。
2回めのカーテンコールでは、マイティはまず、
両隣の仲間たちに「ありがとう」「ありがとう」と涙で伝え、
それから、観客に大きな声でお礼を伝える。
舞台人としてはちょっと違うのかもしれないけれど、
本当に、周りに支えられて舞台をつくっているんだなぁと
胸が熱くなる。
宝塚って、こういうところが好きなの。
主演さんはもちろん、すぐ脇で支える人たちも、
スポットも当たらない隅っこで大勢口で演じる人たちも、
誰1人手を抜かずに全力で演じて舞台を支える。
全員が同じ目的で、同じ方向を見て、全力を尽くす。
すばらしい組織のあり方だなぁと、
そんな観点から、私もお仕事への勇気をいただく。
新年度も、人と組織をつなぐ「ひとのわ」として、
背中を押してもらったと思って、力を尽くします。
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