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2015.04.23

「殺人犯はそこにいる」に情報の怖さを思う

ジャーナリストの清水潔さんが書かれた、
「殺人犯はそこにいる」を読む。


殺人犯はそこにいる 清水潔 新潮社

菅家さん冤罪事件として話題になった
北関東連続幼女誘拐殺人事件を、
関係者から圧力や妨害を受けながらも、
気が遠くなるほど粘り強く現場取材を続けられ、
冤罪であることを早くから突き止め、
真犯人もほぼ特定して警察に情報提供したのに??
というプロセスを暴いたノンフィクション作品。


当時の菅家さん釈放の報道は私もかすかに記憶にあり、
多くのマスコミの論調のとおり、
無実の方の自由な生活が奪われたことに怒りを覚えつつ、
せめて、冤罪が晴れてよかった、と
一件落着のような気持ちになっていた。

けれど、清水さんがおっしゃるように、
冤罪が晴れる=事件解決ではなく、
つかまっていない真犯人が「そこにいる」ということ。
事件は、なんら解決していないということ。

考えれば当たり前のことなのに、
釈放された笑顔の映像ばかり流されるのを見ていると、
感情に流されて、そんな当たり前を見落としてしまう。

遺族の方々は、わが子はいったい誰が?と
悲しみや怒りが蒸し返されるのに、
世間は解決ムードで、終わったことになってしまう。


受け身の姿勢で情報に流されてしまい、
真実に気づかないことの怖さを思う。

そこに疑問を向け、いったん下った判決の矛盾を突き、
徹底的に権力や妨害と戦って取材された記者と
TV特番を決意した上司や記事を掲載した雑誌社など、
報道に対する気骨のあるジャーナリスト魂に感服する。


不祥事をごまかそうとする捜査関係者に対して、
遺族のお母さんがおっしゃったという
「ごめんなさいが言えなくてどうするの?」という
まっすぐなことばが、強く印象に残った。

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