都構想で知りたい小さなこと
都構想の説明資料を読み、
説明会には直接行けそうにないので、映像を見る。
全体的な経済効果とか大枠の説明が多いけれど、
一般市民が知りたいことは、
もっと、日常生活に関係する、小さなことじゃないのかな。
些末で、本質的ではないところ。
「市民サービスの質は低下させない。」というのなら、
具体的に、日常の手続きや、利用する施設などの、
何が変わって、何が変わらないのか。
本当に本当に、小さな、細かいところ。
たぶんそういうことは、まだ何も決まってなくて、
大枠が決まってから考えるのだと思うけれど、
市民にとっては、
日々の小さなことに、日々の生活が影響される。
そういうことが説明されずに、
「民意」で決めたでしょ?と、
後から、日常生活が不便にならないか、とっても不安。
政治や行政の枠組みや費用対効果などの大きなことは、
府や市を統治する政治の人たちと、
実際に実務を遂行する行政の人たちが、
お互いに納得できるまで議論して、合意すればいいと思う。
ちゃんと議論できるのか、そこが問題でもあるけれど。
細かいところで、市民の声や意見を拾ってほしい。
会社組織でも、
組織体制の変更や上司の異動は、上が決めること。
部下の関心は、
「私の」担当業務やプロジェクトは継続できるのか、
社長や事業部長より、「私の」直属の上司は誰? など。
私は会社を辞める直前に、
労働組合の委員として、合併の準備に少し関わった。
会社が「労務上の不利益を被ることがない」と掲げても、
社員から寄せられた声は、
遠方への転勤は、業務命令なら仕方がないけど、
土地勘もなく、知り合いもいないところで、
子どもを安心して預けられる保育所は見つかるのか、
認可外でも、具体的な評判を知りたい、とか、
子どもを、転勤する母親について行かせたい。
けど、「単身」赴任とも違って、前例がなく、
社宅に入れるか、帰省手当は親子分が出るのか、とか、
経営会議では、おそらく想像もしないようなことばかり。
社員は、組織体制や業務レベルとは別のところで、
転勤して、やりたい仕事を継続できるのか、
職種転換しても、今の土地に残る道を探すのか、
退職を考えざるを得ないのか、
選択肢が変わり、人生が大きく左右され、不安になる。
見ている視点が異なれば、議論や質疑はかみ合わず、
単なる好き嫌いの感情論になってしまう。
マネジメントレベルで大阪をよくすることは、
選ばれた政治家さんたちにがんばっていただいて、
市民の「不満」ではなく、
「不安」「要望」を丁寧に聴きとってほしいなぁ。
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