劇場2階席の魅力を知る
宙組の新人公演を観る。
2階後方のB席は初めてで、
舞台全体が見下ろせる
新鮮な感覚。
傾斜もついているので、
友人と私の前のお席は
音校生の男役さんで
リーゼント姿で背が高くても
視界も遮られず、
舞台の隅々まで見渡せて、案外見やすいということを知る。
こんなに見やすいなら、
本公演でも、ショー美しいフォーメーションを観たいときは、
B席を狙ってもいいかも、と思う。
新公主演のずんちゃん(桜木みなとさん)のラダメスは、
歌も演技もそつがなくてさわやかで、
アイーダを優しく包み込むような雰囲気がある。
圧倒的な存在感がない分、群像劇っぽい印象になる。
歌を楽しみにしていた留依蒔世さんのファラオは、
深く響きわたる低音の歌声に、客席からもため息がもれる。
新公メンバーの他の誰にもできない素晴らしい配役。
アイーダのまどかちゃんは、
研2とは思えない落ち着きと初々しさのバランスがよくて、
歌もお芝居もすばらしい完成度。
これから、ヒロインまっしぐらかな。
アムネリスのららちゃんも、
セリフの声はのどから絞り出していたけれど、
歌は本役さんより安心して観ていられる分、
ファラオの娘としての毅然としたふるまいと、
ラダメスへの1人の女性としての葛藤が痛々しくて、
アイーダよりアムネリスに感情移入した。
本公演ももう一度観たくなる。
チケットは比較的入手しやすい状況なので、
本公演を2階席からもう一度観てみようかな。
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