宙組「王家に捧ぐ歌」に感動する
宝塚宙組「王家に捧ぐ歌」を
観に行く。
幕開きで登場した真風さんの
野性味あふれるかっこよさに
息をのむ。
組替効果で、
今までの宙組にない持ち味で、
どの場面でも、
花道の端に登場するだけで
注目を集める大きな存在感。
朝夏まなとさんのラダメスはスマートで、品がいい。
みりおんさん(実咲凜音さん)はさすがの歌唱力で、
地声で歌う低声と裏声で歌う高音が頻繁に切り替わる
難曲をスムーズに歌い上げる。
エジプトの戦士と、エチオピアの王女で囚人という立場で
惹かれあってしまうせつない気持ちに感情移入して、
思わず何度も涙ぐむ。
ファラオの娘アムネリスを演じる伶美うららさんは、
とても美しくて傲慢な演技もお似合いなのに、歌が残念。
中堅や下級生も兵士や囚人のお役で、
個性が光っていてかっこいい。
娘役さんでは、花音舞さんが好きなので、
上級生として目立つ場面が多くてうれしくなる。
真風さんの側で兵士を演じる蒼羽りくちゃんが、
ダンサーの本領発揮で、
真風さんのいい影響を受けている気がして、
ショーを見たいなぁと思う。
「戦いは新たな戦いを生むだけ」
アイーダが歌い上げるメッセージが心に響く。
ラストシーンの地下牢の場面も、せつなくて美しい。
アイーダって、こんなにいい作品だったかな。
歌もダンスも息がぴったりのまなとさんとみりおんさんの
トップコンビ、これから宙組の観劇が楽しみになる。
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