山根基世さんの、こころの声を「聴く力」が心に響く
山根基世さんの、こころの声を「聴く力」を読む。
「こころの声を「聴く力」」 山根基世 潮出版社
山根基世さんの柔らかい語り口そのままの文章で、
とても読みやすいエピソードが並んでいて、
その1つ1つがとっても味わい深くて、ぐっと引き込まれ、
その1つ1つに対する山根さんの言葉が、
コンサートホールでオーケストラを聴いているかのように、
どれも深く大きく響く。
聴き方というよりも、
心の持ち方、生き方を指南してくれるような、
バイブルにしたい1冊。
私が尊敬する聴き手のみなさまは、
山根基世さんも、阿川佐和子さんも、藤沢久美さんも、
相手の資料を可能な限り読み込んで十分に調べて、
インタビュー当日はすべてを捨てて寄り添って聴くと
おっしゃる。
それは、よほど謙虚な心でなければ、とても難しい。
コーチングやコンサルティングで聴く仕事をしていると、
日々それを実感する。
私の未熟な心では、
労力をかけて調べたら、その関連のことを聞きたくなり、
「いいこと」を言いたい私欲がふつふつと湧き起こる。
だからこそ、山根さんの
「十分な準備があってこその自由」ということばが
身に染みる。
「肉声は、生きた人間にしか発せられない、
その瞬間だけの命の燃焼」
ということを肝に銘じて、
聴き手としてのレベルアップに努めます。
« プレミアム商品券 | トップページ | 実家でネットがつながらない »
コメント