宝塚でオイディプス王
宝塚専科公演「オイディプス王」を観劇しました。
心理学出身の私には興味深い演目です。
轟悠さん演じるオイディプス王はさすがの迫力で、
怒り、動揺、恐れ、嘆き・・・と
激しい感情の動きを演じられます。
ラストシーンの痛々しいメイクも、なぜか美しい。
コマさん(沙央くらまさん)のお芝居のファンで、
待ちに待った終盤、
美しすぎる老人姿で登場されるなり、
押し殺した感情が全身からあふれる豊かな演技に
釘付けになります。
カチャさん(凪七瑠海さん)のイオカステは、
女帝のような貫録のあるたたずまいで、
妃としてオイディプス王をなだめるシーンでは、
轟さんより年上の女性に見えるところがすごいです。
カチャさんは、ジャッキーやスカーレットIIなど、
高貴な上から目線の女性が、誰より似合うと思います。
カチャさんで王家のアムネリスを観てみたいです。
舞台のセット替えも暗転もなく、あっというまの90分。
フィナーレも歌やダンスはなくて、
順番に登場されて並んで、
外部のストレートプレイを観たような印象で終わります。
この衣装とメイクで踊ったら、
もっとびっくりするけれど(^^ゞ
専科公演だからできる作品や演出、
こんな形の公演、また観てみたいです。
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