「スウィーニー・トッド」で感じた組織の力
今月末で閉館するシアターBRAVA!で
「スウィーニー・トッド」を観ました。
おどろおどろしい設定で、
ストーリーを知っていても緊張してしまいます。
初めて見る市村正親さんも、
久しぶりに見る大竹しのぶさんも、
一見誰かわからなかった風貌の芳本美代子さんも、
あの世から出てきたかのようなすさまじい演技と歌で、
別世界にいざなわれます。
「エニシング・ゴーズ」でも走り回って歌われていた
田代万里生さんは、今回も舞台を駆け回り、
唯月ふうかさんとのカップルが、
比較的ふつうの人間的な設定なのでほっとします。
「プリンス・オブ・ブロードウェイ」で聴いた楽曲も
とてもかわいらしいです。
関連記事:「ブロードウェイミュージカルの迫力に息をのむ」(2015.11.28)
と、ストーリーを楽しみながらも、
やはり、人・組織が大好きな私は、
ブロードウェイミュージカルの照明や舞台装置が
大好きで、
今回も効果的な使い方に目を奪われます。
ストーリーの一部のような形で、
街の人が行き交うような雰囲気を醸し出しながら、
大型のセットが動かされ、
舞台転換が繰り返されます。
暗い舞台に突然強いスポットライトが光ったり、
ほっとする場面はあたたかい照明になったり、
光も役者さんのように名演技を見せてくれます。
アフタートークショーでは、
市村正親さん、武田真治さん、田代万里生さんが
客席を笑わせながらも、
「宮本亜門さんの舞台なんですけど」と言いつつ、
昨日亡くなられた蜷川幸雄さんのお話になります。
宝塚も、チーム・組織の魅力を感じますが、
ミュージカルもカンパニーの力が大きいです。
舞台には登場されませんが、
作品を創り上げていく監督、脚本、振付の方々、
舞台ではスポットは浴びないけれど、
片隅や大勢口の場面で全力で演じている方々。
1人1人がプロの仕事をしてチームに貢献する、
そんなチームの力、気配を感じられるから、
生の舞台を観ると、勇気づけられます。
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