偲ぶ夜
昨夜は、会社員時代にとてもお世話になった大先輩の
城久光さんのお通夜に参列する。
会場の地域会館は参列者であふれ、
屋外のテントの中の椅子席ではおさまらず、
外の道まで人垣ができる。
いつもにこにことあたたかく大勢のお世話をされていた、
お人柄が偲ばれる。
品質や環境のISOのスペシャリストで、
私は事業所長の秘書をしていた時期があったので、
事業所方針や所長通達などの重要書類を発信するたびに、
審査や監査があるたびに、
「城さ~ん、これ、どうしたらいいですか?」
「城さ~ん、○○がないんですけど、どうしましょう?」
「城さ~ん、これでいいですか?」
と、バタバタと駆け込んで、1つ1つ教えていただいた。
どんなときも穏やかな笑顔で受け止めてくださって、
「大丈夫やで。」のことばに、いつも何度も救われた。
私が退職してからはお会いする機会がなかったのが、
昨夏、なんと、息子さんご夫婦がお店を開くために、
堺商工会議所の創業ゼミを受講してくださって、
10数年ぶりのご縁がつながった。
年末にお茶したときは、
大病の後とはいえ、
大学の講座を聴講されたり、地域活動をされたり、
お元気にお忙しくされているお話をうかがったのに。
気持ちを落ち着けて
お見送りするつもりが、
出かける直前に
ネイルを落とし忘れた
ことに気がつき、
黒い手袋を買いに走る。
バタバタ走り回る私を
「相変わらずやな。」と
御棺の中から
笑っていらっしゃった
かもしれない。
懐かしい先輩方と10数年ぶりにお顔を合わせ、
思い出話が尽きない。
彼のおかげで今のお仕事があるという方。
直属の部下で、優しい課長だったとおっしゃる方。
現役時代も大勢のお世話をしてくださった城さんは、
最後の最後まで、私たちのご縁をつないでくださる。
どうか、ゆっくりお休みください。
と言いたいけれど、
もしかしたら、天の国でも、
先に旅立たれたご親族や諸先輩の間を飛び回っては、
忙しくお世話をされそうに思えてならない。
今世でのご縁を、どうもありがとうございます。
私がそちらに行ったときには、またお世話になりますm(__)m
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