「マイ・フェア・レディ」に女性の成長のヒントを見る
「マイ・フェア・レディ」を
観に行く。
3年ぶりの再演で、
観客もタイミングを
心得ていて、
拍手や手拍子が
リハーサルしたみたいに
自然発生し、見事に揃う。
イライザ役の霧矢大夢さんは
宝塚トップさん時代と変わらない
安定感ある名演技と歌でひきつける。
言葉を教えるヒギンズ教授と
かなりハイテンポのかけあいで
きれいに言い間違え続けるのは
とても難しそうなのに、
いくらプロとはいえ、お見事!
下町の荒っぽい言葉遣いや勢いのある歌、
夢見る女の子の無垢な表情とかわいらしい歌声、
貴婦人になった高貴なたたずまいと美しいソプラノの歌、
1つの舞台で使い分ける技量がすばらしすぎて、
ストーリーを知っていてもどっぷり感情移入して、
ハラハラしながら、1人の女性の成長を追いかけられる。
女性活躍推進がブームのようになっている今年、
ヒギンズ教授のように固定観念にとらわれているおぢさん、
あ、もとい、優秀な男性上級管理職のみなさまに
女性が美しく成長するためのヒントを見つけに、
ぜひこの舞台を生で見てもらいたかったなぁ。
何を教えるかではなく、
どのように扱われるかによって人は自発的に変わることを
実感できると思うので。
同様のセリフは、ME AND MY GIRLにもあるので、
海外ミュージカルの舞台は生きた教材だと思う。。。
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