告別
父を見送る日。
昨夜のお通夜式では、
蓮の葉、花、つぼみを順番に棺に納め、
葬儀では、
祭壇に飾っていたお花や、ゆりの花を納め、
あふれそうなほどのお花に囲まれています。
最後に、母と一緒に、
父の口元にジュースを入れた紙コップを納めました。
通夜振る舞いのときに、陰膳にジュースを供え、
最近はお水やお茶を「味がない。」と飲んでくれなくて、
ジュースなら飲んでくれたことを話していたら、
葬儀会社の担当の方が、
紙コップにジュースを入れ、ラッピングしてくださっていて、
その心配りに胸を打たれました。
火葬場で、最後のお別れに棺の小窓を開けると、
母が置いたコップが、ちょうど口元のほうに傾いていて、
きっと父が飲んでくれたのでしょう。
心配りや偶然に、少し気持ちが慰められます。
夕方、初七日の法要も終え、親族を見送って、
実家に小さな祭壇を組んでもらって、お骨を納めると、
なんだか、父と一緒に帰宅したような気がして、
やはりまだ、実感はわきません。
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