世代ごとのモチベーションを書籍で学ぶ
実家で、時間つぶしのつもりで電子書籍で読んだ
「会社がイヤになった やる気を取り戻す7つの物語」が
学びや気づきが多くて、うれしい驚き。
「会社がイヤになった〜やる気を取り戻す7つの物語〜」
菊入みゆき 著
世代ごとのモチベーションの違いを
まずはリアルな物語の形でわかりやすく示し、
理論的な解説が加えられている。
初版は2004年で、
時代背景とともに多少の違いは感じるものの、
キャリアを通じた成長のプロセスは、今も変わらない。
20代など、まだ大きな仕事を任されていないうちは、
モチベーションは人間関係やプライベートなことに
偏重しやすいという説明は、
自分自身を振り返っても、
企業研修で若手社員や契約社員の方と接していても
納得できる。
その後、仕事を任され、人生の正午に向けて安定し、
中年期以降に向かうにつれて、立場や課題が変化する。
まだ経験していない世代のことも、
尊敬する先輩方の働き方や関心の変化を思い出すと、
そういうことだったのかと腑に落ちる。
キャリアの終盤には心理的に仕事を終わらせ、
男性は女性に、女性は男性に近くなるという説も
とても興味深い。
学生時代に発達心理学を教わったときには、
中年期や老年期の発達課題や心理はピンとこなくて、
発達理論の理解に苦労したのを思い出す。
女性や若者の活躍推進に焦点が当たることが
増えている今だからこそ、
上司がキャリアの発達理論を知っておけば、
直面している部下の育成のお悩みが減るのでは?
来年の研修企画の中でどう扱うか、考えてみよう。
« 色鉛筆画で夢を見る | トップページ | ベテラン経営者のお話に勇気を問われる »
コメント