双頭の鷲
チケットが手に入り、2日に宝塚バウホールで、
専科の轟悠さん主演の「双頭の鷲」を観る。
冒頭から、透明のカーテンのような幕の向こうで、
ストーリーテラー役の和希そらくんが動く。
そらくんはその後もずっと舞台の隅に座って居たり、
ダンスシーンではセンターで踊ったり、
客席登場でキザなフランス人ぽいセリフで絡んだり、
堂々の大活躍。
愛ちゃん(愛月ひかるさん)、ずんちゃん(桜木みなとさん)より、
かなりおいしいお役。
轟悠さんはもちろん圧巻。
登場するだけで圧倒的な存在感があり、
黙って立っているだけでも、少し動くだけでも、
役としてストーリーが動く。
美しく、かっこいい。
大半がパパラッチという配役で、期待していなかったのに、
さすがコーラス・ダンスの揃った宙組、
かっこいいダンスで、ショーのように魅せる。
王妃は、ビジュアル的にも役柄的にも、
伶美うららさんのほうが似合うと思っていたけれど、
実咲凜音さんも大人っぽい演技で、
理事より年上の手ごわいマダムに見える。
王妃に仕えるトニーの97期の穂稀せりさんが、
話せない役なのでセリフはないけれど、
表情豊かに心情を見せ、すばらしい演技。
大劇場の華やかなお芝居もステキだけど、
小劇場の重厚な作品のほうが見ごたえがあって
私の好みなのは、やっぱりマニアックなのかな。
小説でも女性作家さんのほうが好きだけど、
宝塚も、女性の先生の作品のほうが私は好き。
こういう作品、いっぱい上演してほしい。
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