今年の宝塚見納め
宝塚大劇場は
8月に今年の見納めしたつもりだったけど、
花組のお芝居が
上田久美子先生脚本と
KAZUMI-BOY先生振付なら、
ぜひ生で観ておきたくて、
「雪華抄」「金色の砂漠」に行く。
和物のショー「雪華抄」は、
あでやかにチョンパで始まる。
日本舞踊ばかりではなく、
男役さんの見せ場も多くて、
あきらさん(瀬戸かずやさん)は粋で男くさく、
ちなつさん(鳳月杏さん)は涼し気なまなざしで、
カレーちゃん(柚香光さん)は軽やかに跳ねる。
松本悠里先生の場面では、
音くり寿さんのカゲソロが、さすが美しすぎる。
お芝居の「金色の砂漠」は、
主要な男役さんたちが奴隷で、
王女さまたちに仕えるという珍しい役どころ。
みりおちゃんは、昔から
アンドレ、ティボルト、紫子の定嗣など、
まっすぐで苦悩する青年役がはまると思うけど、
今回は久しぶりにその本領発揮で、
少年のシーンもとってもかわいらしい。
かのちゃんも、強い女がぴったり似合う。
キキちゃん(芹香斗亜さん)は、
ミーマイのジョン卿では渋いおじさまだったのに、
今回は素直な奴隷で、弟で、冷静な語り部で、
幅の広い役者さん。
美しい表情と丁寧な歌が際立つ。
ちなつさんのワンマンな王様も堂に入って、
お芝居を引き締める。
和物には欠かせない役者さん。
ストーリーはさすが上田久美子先生、
感情を揺さぶられる場面が満載。
でも、泣かされそうな、ここぞ!という場面で
みりおちゃんが盛大に噛んで言い直したので、
現実に戻って、冷静に続きを鑑賞する。
トップさんも感情がこみあげたり、
出突っ張りだったり大変なんだろうなぁ。
フィナーレは短いけれど、
これで退団するかのちゃんのエトワールと
次期トップ娘役のゆきちゃんのロケットで
見せ場がしっかり作られていた。
見ごたえのある作品で
今年の観劇を締めくくることができて大満足。
年末までの大繁忙期を乗り切るエネルギーを
チャージできたかな。
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