コーヒーで献杯
昔から家族ぐるみで
お世話になった方が
亡くなられた。
認知症は進んでいたけれど、
足腰もしっかりされ、
会話もある程度は成り立って、
まだまだお元気に過ごされると
思っていた。
親しいご友人と外出された後、行方がわからなくなり、
何日もたってから、地元の方もほとんど入らない山の中で
悲しい形で見つかったとうかがったときには、
突然のことで、ことばを失った。
どんな気持ちで最期のときを迎えたのだろうと
悔しさや悲しさでいっぱいになったけれど、
優しい笑顔の遺影を眺めていると、
最後まで自分の足で歩き、仲良しのお友達と出かけ、
趣味を楽しみ、好きなものを食べることができた人生は、
幸せだったのかもしれないと思えてきた。
会葬御礼のコーヒーで、
お世話になったお礼をこめて献杯した。
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