願い
父と姉が眠る
お堂の前を
急ぎ足で過ぎようとして、
今月のおことばに
ドキッと足を止める。
願い。
コーチングを仕事にしていてよく思うのは、
誰かのための願いでも、
そこに、自分の価値観やエゴが含まれると、
その願いは濁る。
願いは支えになる。
私も、数えきれないほど、支えてもらってきた。
だから私も、誰かの支えになれたら、うれしい。
出発点は純粋な気持ちでも、
支えてあげよう、などと思った瞬間、
それは、「してあげたい」側の願いになる。
ほんの少しの違い、
一瞬の時間のずれや思いの強さが、
大違いになってしまう。
コーチの私が陥りやすいのは、
クライアントさんが答えが見つからなくて
苦しまれているときに、
早く光を見出してもらいたくなって、
ヒントを出そうとしてしまうことがある。
クライアントさんがじっくり答えを探せるように、
ゆっくり自分を見つめられるように、
その空間を保ち、落ち着いて待つのが大事だと
長年の経験でわかっているはずなのに。
常に自分を保ち続けることは難しい。
できることがあるとすれば、
こんなおことばに出会ったときや折に触れて、
心を研ぎ澄ませて、自分に問いかけること。
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