宝塚版「阿弖流為」に圧倒される
宝塚星組の「阿弖流為」を観る。
2年前に歌舞伎版を観ているので、
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歴史が苦手な私でも
時代背景や人物がわかりやすい。
私にとって宝塚は、
組織論と人材育成論と歴史を学ぶところ。
主演の礼真琴さんは、
私が初めて星組を観たときに、
「あの子役、誰? 歌、すごい!」と
連れて行ってもらった友人に聞いた方で、
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わずか数年のうちに、
女の子らしさも子どもっぽさもみるみる薄れ、
精悍な男役さんになっていく。
阿弖流為では、
切れ味鋭い立ち回りも、歌も、お芝居も
全てがかっこよくて、ひきつけられる。
通路席に近かったので、
真横で少し立ち止まってお芝居されたのを、
まぶしいスポットライトを感じながら見上げる。
母と一緒に宝塚を観るのは3回めなのに、
なぜか毎回星組で、3年ぶりに観たときも、
「前のときの、靴磨きの男の子?」と覚えていて、
すっかり礼真琴さんファンになっている。
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脇役や若手ファンの私には、
琴ちゃんと同期のひろ香祐さんが
大きく跳ね回り、大活躍なのもうれしい。
娘役さんも立ち回りが多く、
ヒロインの有沙瞳さんも勇ましい役が似合い、
少年役の天彩峰里さんもかわいらしい。
戦いの場面は男役祭!の勢いで、
フィナーレの男役さんのダンスも大迫力。
小劇場公演は、
本公演ではお役がつかない若手の生徒さんが
のびのびと活躍されるのが魅力。
こうやって、若手スター候補さんたちが磨かれ、
次の公演では一回り大きく成長される。
機会や役割を与えて、人を育てる素敵なしくみ。
別世界に浸りきって外に出ると、
一瞬、どこの時代に来たのかと錯覚するくらい
どっぷりと阿弖流為の世界に浸った。
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