組織の中と外をつなぐ木
通りかかった建設現場で、
囲いにかわいらしい木を見つけた。
葉っぱは、おそらく子どもさんたちが
描いた文字やイラストで、
根っこの近くには、
「家族に誇れる仕事をしよう」と
大きな文字で書かれている。
過酷な現場で働いてくれる人たちを
会社は大事に思っているという気持ちを
表現されているのだなぁと思う。
こういう取り組みを外に発信するだけでなく、
役員にも社員にも常に発信し続けていけば、
会社や仲間のためにがんばろう、
お子さんに誇りに思える会社にしよう、と
自然と行動が正されていくと思う。
このところ、日本を代表する大手製造業の
不祥事が相次いで報道されている。
40年も前から続いていたということは、
今の現場責任者の方々が入社したころには
既に始まっていたことかもしれない。
初めて仕事をする新卒社員は、
上司や先輩から習う手順を疑う余地もなく、
素直に一生懸命守ってきたのかもしれない。
きれいごとだけでは仕事は進まないけれど、
偏った方向に伸びた木は、
いつか重みに耐えきれず、倒れてしまう。
組織の中をまとめることも、
外からどう見えるのか、どう見せるのかも
あらゆる方向から組織を育てていかないと
いけないのだなぁと、
この木を見てほっこりしながら考えた。
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