神戸大学MBA創立30周年記念シンポジウムで経営判断の厳しさを学ぶ
卒業生でもなくMBAも持っていない部外者だけど、
神戸大学MBA創立30周年記念シンポジウムに参加する。
神戸大学特命教授の加護野忠雄先生と
ミスミグループシニアチェアマンの三枝匡さんの
基調講演が聴きたくて。
久しぶりに聴く加護野先生節は懐かしく、
ソフトな口調で冗談を交えながら、
「顧客価値のイノベーション」について
深い気づきのあるお話をされる。
三枝匡さんのお話は、
「ザ・会社改造」に書かれていたお話も含め、
アメリカと日本の経済成長の歴史から、
強い経営者人材について、ハイテンポで話される。
母性的な加護野先生の語り口と、
父性的な三枝さんの話し方が対照的でおもしろい。
後半の、MBA卒業生の3名のパネリストに対しても、
加護野先生は、注意深く報告を聴きとって、
緊張をほぐして労をねぎらい、
ピンポイントで今後のヒントを与える。
三枝さんは、
「あなたは経営者人材として何をしたのか」と
一貫して問いかける。
一言一言には若手への愛情がこめられているけれど、
あまりの頭の回転の速さと質問の鋭さに、
報告者のみなさまはたじたじで、
最後までついていけたのはお1人だけ。
難しい局面で判断の正確さとスピードが求められる
経営者を支援するということは、
支援者にもこの温かさと厳しさの両方が必要だと
教えられたように受け取った。
私は、クライアントさんが自分で前に踏み出すことを
優先するために、
つい、温かく励ますほうに偏ってしまう。
これからもそこは大事にしたいけれど、
難局ではそれだけでは足りないのかもしれない。
経営とコーチングを両方学んだ者として、
支援者の在り方を考えさせられた。
« お誕生日のいちごゼリー | トップページ | 新緑ネイル »
コメント